モーニング娘。’１６の鈴木香音（１７）が、グループから卒業し、芸能界を引退することが７日、明らかになった。この日、大阪市内で行われたイベントで発表した。

　冒頭のトークで、「私、鈴木香音はモーニング娘。’１６の春ツアーをもって、モーニング娘。’１６とハロー！プロジェクトを卒業します」と報告した。突然の発表に、ファン１０００人から「ええええ～っ！？」とどよめきがあがると、「本当なんです」と念を押した。女性ファンのすすり泣く声も聞こえた。

　「小さいころから何か人の役に立てることがしたい、その人に笑顔になってもらいたいと思ってきました。そして、モーニング娘。として５年間活動してきた中で、いろんな方と出会い、いろんな経験をして、沢山学ばせて頂きました。その経験を経て、何かまた別の形で人の役に立てる事をしたいと思い、新しい夢に向かう事を決めました。卒業後は、新しい夢に向かうために勉強したいと思ってます。福祉の勉強をしたいと思っています」

　今のところ、春ツアーは３月１２日、東京・オリンパスホール八王子を皮切りに、５月２２日のＮＨＫ大阪ホールで千秋楽を迎える予定だ。

　「春ツアーが終わるまでと残り少ない期間にはなってしまうんですが、みなさんと過ごせる時間を大切にしていきたいと思いますし、卒業するその日まで、モーニング娘。として笑顔で過ごせたらと思いますので、最後まで応援よろしくお願い致します」

　涙をこらえながらあいさつすると、「頑張れ～！」などと大歓声を受けた。

　公式サイトによると、昨年、鈴木から「福祉の仕事につくための勉強をしていきたい」と申し出があり、話し合いを経て、卒業が決まったという。

　鈴木は１１年１月加入の９期生。「ズッキ」の愛称で呼ばれ、自らの体形をネタにした自虐コメントなどで、ムードメーカー的存在だった。