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中国は「重大な懸念」表明2月7日 7時15分
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中国外務省の報道官は3日の記者会見で、北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを発射することは国連の安保理決議違反だという認識を示し、「重大な懸念」を表明しています。また、朝鮮半島問題特別代表の武大偉氏を北朝鮮に派遣して自制を求めました。
これに対し北朝鮮は、国際機関への発射の通告を武特別代表がピョンヤンを訪問したのと同じ日に行いました。さらに、発射する予定としている7日からの期間は、中国の旧正月、春節の連休と重なっていて、中国のメンツをつぶしたり、お祝いムードに水を差したりすることを意図しているかのような北朝鮮の出方に、中国は強い不満を抱いているとみられます。
それでも中国は、過度に圧力をかけて北朝鮮を追い詰めれば情勢が一層悪化するという懸念から、北朝鮮への制裁強化には後ろ向きです。
王毅外相は「今後の情勢がどう発展するかはアメリカと北朝鮮の政治決断にかかっている」として、8年間中断している6か国協議の再開を呼びかけ制裁を強化するよりは、あくまで対話を通じた解決を目指す立場を強調しています。
また、北朝鮮の挑発行為に対して日米韓3か国が軍事的な連携を強めることは、地理的に近い中国に対する抑止力強化につながる可能性もあり、この点からも中国の不満と警戒感は強まっているとみられます。
それでも中国は、過度に圧力をかけて北朝鮮を追い詰めれば情勢が一層悪化するという懸念から、北朝鮮への制裁強化には後ろ向きです。
王毅外相は「今後の情勢がどう発展するかはアメリカと北朝鮮の政治決断にかかっている」として、8年間中断している6か国協議の再開を呼びかけ制裁を強化するよりは、あくまで対話を通じた解決を目指す立場を強調しています。
また、北朝鮮の挑発行為に対して日米韓3か国が軍事的な連携を強めることは、地理的に近い中国に対する抑止力強化につながる可能性もあり、この点からも中国の不満と警戒感は強まっているとみられます。