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タイ 日本の貨物コンテナ試験運用始まる
2月6日 8時12分

鉄道による輸送力の強化が課題になっている、東南アジアのタイで、日本の貨物コンテナの試験運用が始まり、両国では今後、本格導入に向けた検討を進めることにしています。
タイには日本の自動車メーカーなどが工場を設けて、アジアや中東への輸出拠点としていますが、国内の鉄道は老朽化が進んでおり、輸送力の強化が課題となっています。
このため、日本政府の協力で、輸送に便利な小型の貨物コンテナがタイ国鉄で試験的に運用されることになり、5日、記念の式典が行われました。
この中でタイのアーコム運輸相は、「日本は世界でも先進的な鉄道技術を持っている。この事業の成功はタイの経済発展につながる」と述べました。
また、国土交通省鉄道局の志村務次長も、「日本の貨物鉄道の運行管理のノウハウをタイに提供し、物流コストの削減や貨物鉄道の活性化に貢献したい」と述べました。
試験運用は今月19日まで行われ、実際に荷物を運んで、輸送時間の短縮などにつながるかを調べ、本格導入に向けた検討を進めることにしています。
さらに両国では鉄道の複線化や電化などの事業も検討していて、日本側は調査結果をことし10月までにまとめる予定です。
鉄道の整備が進めば、現地の日系企業も周辺国への輸出に活用できるため、日本政府はタイとの協議を加速し、鉄道インフラの輸出を目指すことにしています。

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