待望のHolga Digitalがギズ編集部に来た!
ずっと待っていたんです。
1982年に香港で生まれたカメラHolgaは、安価で量産して多く売るために作られました。そのためカメラのスキマから光が入り込んで写真に写り込んだり、やたらと手ブレしやすかったり、とにかく思い通りには撮れません。でも、そのじゃじゃ馬振りが妙にいとおしく、ロシア製のトイカメラLOMOと並んでコアなファンが世界中にいました。
そんなHolgaのデジタル版が出るという噂は随分と前からあり、コンセプトデザインを発表する人もいました。さらにHolgaの風合いを再現するiPhone用のレンズが出たりと、フィルムからデジタルに移行してもファンに愛されてきたことがうかがえます。
昨年9月にはデジタル版のHolgaを量産するためにKickstarterで資金募集したところ、目標金額の6倍以上の支援金を集めることができました。その後の生産も順調で、今年2月2日に日本で先行発売(アマゾンでは2月9日発売のようです)。ヴィレッジヴァンガードや東急ハンズなどで買えます。
色はブラック、ホワイト、ピンク、ミックスの4色、カラーモードはカラー/モノクロと切り替えることができます。記録メディアはSDカードです。トイカメラファンとしてうれしいのは、LCDディスプレイなしって所。つまり、その場ですぐには撮った写真を確認できないんです。でも、フィルムカメラの時代は現像するまで撮った写真を見られなかったんですよね。
さて前置きが長くなりましたが、兄弟メディアのroomie編集部から実機を借りられたので、さっそくギズモード編集部でもHolga Digitalを使ってみることにしました。
近くにあるマンションを撮影。青がきれいに出ています(ただし、どの写真も青みがかります)。
遠くにあるものは、まだいいんですが、近くにあるものを撮る時は三脚必須。手持ちで撮ると、この通り。結構がんばったんですけれど。
画像の縦横比は、4:3か1:1の2通りに変えられます。どうやらこの個体は4:3にすると、四隅の影が目立つようです。しかも遠景がゆがんでる…。でも、これもまた味わいですね。
撮影してすぐには写真を確認できない所や、チープで独特な風合いのある写真を見ていると、90年代に戻ったような気持ちになります。ちょっぴりノスタルジーに浸ることができるのも、このカメラの魅力かもしれません。
source: Holga Digital、PR TIMES
(高橋ミレイ)
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