『A社よりも品質が高い』。競合他社よりも自社の製品が優れていることを伝える広告表現でよく使われます。たしかに分かりやすい。でも、この表現はあまり使わないように先輩たちに指導されました。いろいろな理由がありますが、そのひとつは感じがわるいからです。
「私が行ってた高校は、○○高校よりも偏差値が高いの♪」「僕は同い年の平均年収の倍はもらってるんだ。」…いかがでしょうか。情報は分かりやすいのですが、決して印象が良いとは言えませんよね。具体的な対象を出さなくても同じで、「1学年で東大に5人ぐらい合格する高校」「年越しをハワイで過ごせるぐらいの年収」もやっぱり印象はよくありません。
広告の比較表現は一例ですが、それ以外にも普段自分が経験しているはずなのに、仕事になるとその経験を度外視してしまうことがあります。お客さんとして買い物に行って経験したことが、売る側になるとその経験を外して考えてしまったり。通勤途中で街頭の広告をじっくり読むことなんてないはずなのに、広告を出す側になると「みんな読んでくれるはず」と思ってしまったり。『経験』と聞くと特別な経験ばかりイメージしてしまいがちですが、日常の経験も十分に活かせるので細かな経験も使えるところは活かしていきたいですね。
あなたは、日常の経験を活かしていますか?
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*イラストに登場する人や物は、すべて架空の設定です。内容は偏った見解ですが、物事を考える上で何かひとつでも気になってもらえたら嬉しいです。