闇の中に炎の帯 和歌山・新宮
約1400年続く勇壮な火祭り「お灯(とう)まつり」が6日夜、和歌山県新宮市の神倉(かみくら)神社(熊野速玉大社摂社)であり、帯のように連なったたいまつの炎が闇の中に浮かび上がった。
「上がり子」と呼ばれる白装束姿の男たち約2400人は、夕方からご神体のゴトビキ岩周辺に集合。午後8時ごろ、たいまつを手にして山門の開門と同時に538段の石段を駆け下りた。
国の文化審議会は先月15日、お灯まつりと熊野速玉大社の例大祭を「新宮の速玉祭・御燈(おとう)祭り」として国重要無形民俗文化財に指定するよう答申した。【藤原弘】