昔から絵を描くのが好きだった友人が
「今度個展やるよ!」
とか言い出しまして、おいおい随分出世したなぁ、って見に行きました
「個展事態はお金さえ払えば誰でも出来るから!」
との事だったけど
そんな事言ってもすげぇよなァ!?
ってわけで見に行く事に
美容室が、同時にギャラリーにもなっているそうです
ちなみに個展のタイトルが
「うさぎとわたし」
そういえば昔からうさぎいっぱい飼ってたもんなぁ
こりゃほっこり出来そうだなぁ
まあそんな事は1mmも無かったんですけど
※絵の掲載許可はもちろん本人に貰っています
※現在この個展は終了しています(まあ終了してるから載せれるんだけどね)
諸注意
どう衝撃だったのか皆さんにも体感してほしいので、僕と同じ順序で見ていって頂きたいと思います
絵+僕の感想→絵+本人の解説
という形で行きます
- 彼女の家が僕と同じくクソ田舎である事
- 彼女の家はその地域でさらに山の方にある事
を背景としてしっておいた方が良いかなと思ったので書いておきます
※注意
絵はそうでもないですが、解説は人によっては結構ショックだと思います
許可を取って本記事では解説も掲載させて頂きますが、「お客さんのテンションが下がっていくから」と本人が居る時は解説は隠しているそうです
絵を見た時点、もしくは1つ目の解説を読んだ時点で「あ、無理だコレ」となったら即座にお逃げください
うさぎとわたし
こんな感じで作品が並んでおります
美容室も兼ねてるけど、お客さんいたら見にくくないか!?(僕が見るときはいませんでした)
美容室はこちらになります
というわけで絵を見ていきましょう
告白
(あれ・・・・・・何か思ってたのと違うな・・・・・・)
ちなみにこの絵、めっちゃデカイ。1mくらいある
リアルで見るとなおインパクトがデカい。何か・・・・・・怖くね・・・・・・?
仕組まれた共犯
(あれ、怖くね・・・・・?)
っていうかタイトルが怖くね!? 大丈夫か!?
まいご
あら可愛い。キレイですね
そうそう、こういうのが見たかったんだよなぁ!
みるだけ
これも綺麗だ
そう! こういうのが良いんだ!
ようこそ
ウサギ可愛いな!?
花をあげる
うん、かわいい。ウサギがテーマだもんね。やっぱこうじゃないとね
花をあげよう!
ようやく会える
これもキレイな絵だなー
ようこんなん描けるなー
おむかえ
一緒に書いてある植物とかにも意味があったりするんかな?
なくなる
あー、ウサギ以外もいるのかー
タイトル的にもちょっと可愛そうな絵なのかな?
かるくなりすぎた
こえーよ
とりこむ
このみつあみ何!?
そういえば、作者である友人の髪の毛はこんな感じだ・・・・・・
いっしょに
明らかに食われてるよなァ!?
いただきます
わあ! かわ・・・・・・・(いいか・・・・・・?)
何か生えてるんだが!?
愛兎
Ah^~ My heart will be hopping^~
これ一番好き。普通に絵としてキレイだ
にわには
何故突然小学生テイスト・・・・・・?
かわいらしいけど、何でコレが一番奥に置いてあるんだろう・・・・・・
休憩
絵は以上になります。ザッと見て頂けたでしょうか?
うさぎちゃん可愛かったですね
それでは本人の
「その絵とのエピソード」
「解説(無いものもある)」
を合わせてご覧ください
うさぎとわたし(本人のエピソード・解説付き)
何度もしつこいかもしれませんが、「ヤバい」と思ったら逃げてください
告白
エピソード
この子を殺したのは私。殺したのではなく死なせる
原因を作ったのは私、と言い換えることもできるが、
自責の念、依存心、愛情から殺したとしている。
大好きだった高齢のうさぎだけれど、オスうさぎと
過ごさせたら本当に子どもができるのかと好奇心に
負け、ある日両方のうさぎのゲージの鍵をかけずに
家族で出かけた。高齢での出産がうさぎに相当負担
をかけると知っていたのに好奇心に負けた時の当時
の私を私は許すことはない。
出産時に本当に死んだ。
子うさぎも死んだ。その処理しきれない気持ちをずっ
と絵で表し続けている。
解説
土の中にいるうさぎに執着する私の根。このうさぎ
から養分、絵を描く原動力をもらう。
1発目からこれである
仕組まれた共犯
エピソード
告白 の作品のうさぎの番。この子のゲージを開け
なければあんなことにならなかった。
解説
告白と同じエピソードを描いたものなので似ている
が、この子は私に仕組まれただけ。
闇深いよ・・・・・・!
まいご
エピソード
この子は野生の動物に追われゲージから飛び出しそ
のまま帰らなかった。食べられたのか、迷子になっ
たのかも分からない。
解説
家に帰れない迷子がミヤコワスレの花に誘われる。
こんな可愛い絵なのに・・・・・・!
みるだけ
エピソード
この子は小2 の夏に病死してしまった。亡くなる前
日の夜、呼吸が苦しいのかずっと壁にもたれていた。
危機感を感じ病院に連れていきたかったが時間も遅
く、車もない、治す術もなかった。
初めて生き物が死ぬということを経験した。自分の
無力さが悔しくてたまらなかった。初めて触った死
体のかたさ、温度に、香り、恐怖し距離すら置いて
しまった。
解説
見てるだけだった私は後悔をずっと抱えている。今
こうして花を供えることしかできない。しかし記憶
がどんどん薄くなりこの子の体を思い出せなくなっ
てきている。
うさぎのスケッチをし、似てるうさぎ
をモデルに描くが、こいつは誰だと苦しむ。
闇深いよ!!(2回目)
ようこそ
エピソード
ある日家に帰ると子犬がいると思ったらこのうさぎ
だった。他のうさぎより大きく、ひげも縮れ、爪が
長く、毛並みが悪かった。地域の人が捨てられてい
るのを見つけ家に連れてきたらしい。
解説
家に来たときあまりにぼろぼろだったからうちの家
はおそらく天国のような心地の良さだったのではな
いか。シラーの花はこのうさぎの埋めてあるところ
に咲いている。
あ、ようやくほっこり出来る絵だ。良かった
花をあげる
エピソード
下宿先にいて、看取ることができなかった。
解説
花を供えることもできなかった。線虫の対策にマリ
ーゴールドを植えたりする。当時は虫にうさぎを分
解されたくなくてマリーゴールドを描いた。
花をあげるってそういう事かよ!!
ようやく会える
エピソード
6 年「おむかえ」のうさぎより長く生きた。亡くな
る前は苦しそうでトイレである植木鉢に居ることが
多く、雑草を好んで食べた。
解説
描かれているうさぎで唯一生きている時のスケッチ
を元に描かれている。
>描 か れ て い る う さ ぎ で 唯 一 生 き て い る 時 の ス ケ ッ チ
ガビーン
おむかえ
エピソード
「ようやく会える」のうさぎと一緒に家に来たのに
病気のため早くに別れてしまった。
解説
ホトケノザはこの子が死んでいることを表す。ハコ
ベは「ようやく会える」のまだ生きているうさぎの
ほうに描かれている。
植物にもちゃんと意味が持たせてあるの面白いね
なくなる
エピソード
巣から落ちていたツバメのひなを拾ったものの2日
で死んでしまった。1 日目はうまくお世話ができた
と思ったがバッタの消化が小さな体には負担がかか
りすぎ2 日目の朝、部屋は死臭が漂っていた。
解説
ひなを死んだ時にくるんでいた布の上に描いた。死
体から羽を1 枚いただき作品にも貼った。絵だけで
なくその体の一部でいいから残しておきたかった。
土葬した場所に植えた花は特別なものに見える。
>ひなを死んだ時にくるんでいた布の上に描いた。
さらっとこういう事書いてあってビビる
かるくなりすぎた
エピソード
夕方家に帰ると小屋に帰るはずのにわとりがいな
かった。母と一緒に探し、アジサイやドクダミの生
えた湿気た場所に首だけになったにわとりが転がっ
ていた。体は数メートル離れたところにあった。血
が数滴しか落ちてなかった。
解説
大切なものが殺されるとどんな気持ちになるか知っ
てる。許されない。
なのに私は数年後取り返しのつかないことをしてし
まう。
田舎特有の怖い話
とりこむ
解説
このうさぎに執着する私。私の特徴の長い毛と三つ
編みがうさぎに寄って行く。今回美容室という会場
を使わせていただけたため、髪の毛というモチーフ
を入れたかった。
やはり本人であった・・・・・・。解説見てからだとウサギめちゃビビってるように見えるんだけど!
いっしょに
解説
記憶がだんだん薄くなる。エピソードは濃く覚えて
いるのに姿が思い出せなくなっている。もっと思い
出したい、うさぎにとりこまれたいという気持ちか
ら描いた。
前半読んでる僕「なるほど。わかるかも」
後半読んでる僕「つまり・・・・・・どういうことだってばよ・・・・・・」
いただきます
解説
土葬したこから生える野菜や雑草を食べたい。今ま
で普通に家の畑で採れた野菜を食べていたが、あの子
たちの栄養を得たものだと思うと食べることによろこ
びを強く感じる。畑で育てる時間もすごく大切な時間
になりはじめた。
解説見てから絵を見ると少し怖いが、そういう学びがあるのは素晴らしい事だと思う
愛兎
エピソード
「まいご」、「仕組まれた共犯」のうさぎは2 匹とも
野生の動物に追われ帰ってこなくなった。
解説
いなくなった2 匹に会いたくて虫にでもなって傍で
見たかった。
これこの画像だとわかりにくいかもだけど、バッタとかテントウムシとかがちょこちょこ絵に溶け込んでる。やっぱりこの絵が一番好きかも
にわには
エピソード
我が家の土葬事情
ちょ・・・・・・おまっ・・・・・・!
まとめ
以上になります
ってかさ
こわいよねーー!
特に気を使うような間柄ではないので、本人を前にして「こわっ!」とか「きもっ!」とか色々言いましたが、皆さんはオブラートに包んでくださいね!
誹謗中傷以外のコメントは本人にも届けようと思いますので、是非感想残していってください。やっぱ何かを完成させたら誰かの評価って欲しいもんな(本人普通にココ見に来るかもだけど)
ちなみに僕は見ていて「こわっ!」と思う半面「滅茶苦茶おもしれぇ……」って思いました
いや不謹慎かもだけど、何ていうか、そういう後悔とか自責みたいな行き場のない感情を吐き出して、「絵」として表現してるのって滅茶苦茶凄くないですか?
書くことで救われたり、自分の中で折り合いをつけている面もあるんじゃないかな? とか勝手に思ってます
分野を問わず、創作っていいよなぁ、おもしれーよなぁ、って改めて思いました
本人こんな感じでまた個展ないし展示とかもやると思うんで(そんで貧乏何で)、もしも気に入った方がいたら応援よろしくお願いします
今度絵の描き方講座でも開いて貰って記事にすべ
そんな感じ!
おわりっ