京都市長選、期日前投票は最多 有権者の1割に
京都市選挙管理委員会は6日、市長選(7日投開票)の期日前投票が10万914票で、過去最多となったと発表した。前回選の1・39倍になり、不在者投票も合わせると、市内有権者(114万1060人)の1割近くがすでに投票を済ませたことになる。ただ、候補者の陣営関係者には「制度が定着しただけ」との見方もあり、市民の関心が高まった結果かどうかは不透明だ。
期日前投票制度は2003年に始まり、京都市長選では04年選挙から4回目。投票日に不在の理由がレジャーや旅行でもよく、手続きが簡単なことから、投票率向上に向け選管が制度をPRしている。各候補の選対も、早めの確実な投票を求めて支持者に利用を呼び掛けている。
市長選では、告示翌日の1月25日から今月6日まで13日間行われた。累計投票数の前回比推移をみると、初日は1・64倍の3314人が投票し、滑り出しは上々だった。その後も順調に増え、4日目(28日)には1・78倍にまで達したが、翌29日には1・52倍に低下していた。
ある候補者の選対幹部は「制度が定着してきて、選挙に関心がある人が前倒しで投票に行っている印象が強い。最終的に投票率が前回(36・77%)より上がるかどうかは微妙なところだ」と冷静に受け止めている。
【 2016年02月06日 22時52分 】