サードパーティーでiPhone6のTouch IDを修理した場合、iOSのアップデート時に「エラー53」なるメッセージが出現し、端末が復元できなくなる事象が発生していることが分かりました。
iPhone6でのみ起きる特殊なエラー
非公式のサードパーティーもしくは個人でTouch IDを修理することによって起きるこの不具合は、現在iPhone6でのみ確認される特殊なエラーであるようです。
さらに興味深いことに、「エラー53」はiOS9以降でのみ発生し、iOS8.2以前であれば問題なく機能するとのことです。このことからTouch IDの部品が欠損しているといったような問題ではなく、iOS9にすることによって、システム的な不具合が誘発されるようになっている可能性が高そうです。
アップルも「エラー53が表示される場合や、iPhoneまたはiPadをアップデートまたは復元できない場合」と題されたページで、同エラーの対処法を1月の時点で紹介しており、
iOSで未確認または想定外のTouch IDモジュールが検出されると、このチェックは失敗します。たとえば、画面を非正規または不正に交換した場合は、チェックが失敗する要因となります。
と原因が「未確認または想定外のモジュール」にあるとしています。
発生した場合は復元か端末交換か
また、iPhoneの修理や分解で知られるiFixitによれば、同社の「エラー53」について言及したページは、すでに18万3,000回もクリックされていることから、広範なユーザーに発生している大規模不具合であることが分かります。
先述したアップルの公式ページでは対処法がかかれていますが、あくまでもデバイスの復元を勧めるにとどまっており、根本的な解決にはならならないと思われます。
事実、「画面やその他の部品を交換した場合」は、「Appleサポートにお問い合わせの上、保証対象外修理の価格体系をご確認ください」とのみ記されており、現時点では事実上、端末交換しか修復する方法がない可能性が示唆されています。
Source:iPhone in Canada,Apple
(kihachi)