これまで、旅行といえば、仕事から離れてゆっくり楽しむものでした。しかし、世界ではそんな旅の楽しみ方が変わってきているようです。
出張先でそのまま休暇を楽しんでしまう、ビジネス(businesss)とレジャー(leisure)を融合した「bleisure(ブリージャー、出張休暇)」という旅の形が世界でブームになっています。
仕事を終わらせた後に、休暇を楽しむ
「通」のビジネスマンもしくはビジネスウーマンは、出張先でレジャーを楽しむために延泊して家族や友人を呼んで過ごします。(中略)旅行業界もこのニーズについていくために、これまでとは違う戦略を練っています。
「TOURISTmeetsTraveler」より翻訳引用
なんと出張したその国や都市で、仕事後の数日を延泊して休暇を楽しむのが主流になってきているそう。米国の旅行サイトのアンケートによれば、約60%の回答者がすでに「出張休暇」を経験済みだとか。
家族やパートナー、友人を呼んで一緒に出かけたり、食事をしたり。これまでビジネス専用だったホテルも、家族やグループ向けのアメニティや設備を増やすようになったと言われています。
また、ホテルによっては3日目(もしくは7日目)がフリー料金になるところも多いです。こういった追泊のメリットも「出張休暇」を後押しする要因になったのかもしれません。
企業も「出張休暇」を推進
会社員が出張先で遊ぶなんて、公私混同もはなはだしいのでは?と思われるかもしれませんが、意外にもこの形態を推奨している会社や企業は多いそうです。
会社は「出張休暇」を認めることで大きな利益を得ています。経営陣が出張先での休暇を認めることは、従業員たちの幸福感につながります。そして、幸福感の高い従業員の生産性もまた高まるのです。
「travel with two of us」より翻訳引用
ストレスや緊張の多い出張も、余暇が待っていると思えば気持ちが楽になります。また、仕事が終わればすぐにバケーションに切り変わるので、帰国後も気持ちをリフレッシュして仕事にまい進できそうです。
そう考えると、会社にとっても従業員にとっても良い効果を生みだしそうです。
健康のために過ごす人が多い
では、ビジネスマンやビジネスウーマンたちは「出張休暇」をどのように過ごすのでしょうか?
「ブリージャー(出張休暇)」ともうひとつ今年の旅のトレンドに「健康増進」があります。健康的なアクティビティや現地での過ごし方が注目されています。
「Karry On」より翻訳引用
スパやヨガやウォーキング、森林浴をしたり、現地のヘルシーフードを堪能したり。瞑想ツアーやネイチャーフィットネスで現地の自然に触れながら心身を浄化させたり。旅先で健康的なアクティビティをするのが今年の人気になりそうです。
これなら2、3日で十分に楽しめるので「出張休暇」にもってこいです。当然、出張休暇と健康増進のアクティビティをセットで売りだす代理店やホテルも増えているそうです。
日本ではまだ馴染みがない「出張休暇」。米国やヨーロッパ、オーストラリアなどでは2年ほど前から広まりつつあります。
オンとオフを切り替えながらもビジネスの場に楽しいこと、健康なことを取り入れていく。働く女性にとって、旅がますます嬉しい方向に進んでいきそうです。
[TOURISTmeetsTraveler, travel with two of us, Karry On]
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