「いちえふ」を調査する唯一のロボットの作者が次につくる“ロボット以外”のもの
東日本大震災で被災した福島第1原発建屋の全5階層を走破し、内部を調査できる唯一のロボット。
それは日本のテクノロジーの結晶ともいうべき、イノベーションの塊でした。
それを開発したのは、世界的なロボットクリエイターであり、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(通称fuRo)所長の古田貴之博士。
どれだけロボット好きなのか、と思ったら、どうやら2歩も3歩も先を見据えたイノベーターだった、と今回の「無限大(mugendai)」が伝えています。
まず日本のモノ作りは罠にはまっているという古田博士。「昔は思わず衝動買いしたくなるような、まさにイノベーティブな製品」がたくさんあったが、今は「新興工業国の追い上げに対抗するために、より技術力を磨き“安くていいモノ”を作らなくてはと頑張っている」と言います。
続けて「翻ってAppleが成功しているのは、単なるモノではなく、今までにない新しい価値やライフスタイルを提案しているから」。
それらを踏まえ、日本がイノベーティブになるには、「10年後20年後の未来を見据えて研究開発できる組織」と「どんな新しい価値やライフスタイルを提案するのか、どんな社会をつくりたいのか」、この2つが重要だと語っています。
ロボットなどの技術は単なる手段にすぎず、真の目的は高齢化社会を見据えたコミュニティーの再構築だという古田博士。このほかにも「無限大(mugendai)」では、古田博士がfuRoを創立した経緯や、現在進行中のプロジェクト(それはなんと、まったく新しいカテゴリーの乗り物や、コミュニティーの再構築といった、ロボット以外のもの!)などを紹介しています。
記事を読んでいると、我々もテクノロジーを使って将来何ができるのか? ちょっと考えたくなりました。
source: 無限大(mugendai)
(ホシデトモタカ)