佐藤剛志
2016年2月7日01時24分
京都市は6日、世界遺産・二条城の北大手門(国重要文化財)の内壁に30~40カ所の円形のへこみを確認したと明らかにした。何者かがゴルフボールをぶつけるなどした可能性があるという。同市は文化財保護法違反の疑いもあるとみて京都府警に相談しており、今後は被害届の提出も検討するとしている。
京都市の元離宮二条城事務所によると、職員が2日午後、北大手門の左右にそれぞれ長さ9メートルほど続く内壁の漆喰(しっくい)部分でへこみを確認した。漆喰部分は高さ3・3メートルほどの石垣の上にあり、へこみはいずれも直径数センチの円形だった。北大手門の中への一般人の立ち入りは禁じられている。門近くの詰め所には午前8時半~午後5時15分に警備員がいるが、異状には気づかなかったという。
同事務所の久野育(いくし)次長は「残念に思う。修復については文化庁と相談したい」と話している。(佐藤剛志)
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