2016-02-06

アナウンサー出身者がジャーナリズムとか語りだすと胡散臭い理由

そもそも取材っていうのは、

記者さんに話すことなんて何もないよ! さっさと帰んな!」と

塩まかれんばかりに追い返されても、めげずに通い詰めて、

あんたもしつこいねえ、何が聞きたいんだよ」って言われるのを突破口にして

取材源とルートを作ったり、

地道に集めた情報からストーリーを組み立てたたり

公にされている資料(たとえば政治資金報告書とか、土地登記簿とか)を

徹底的に読み込んで、怪しいところをあぶりだしたうえで、相手にぶつけて

「そこまでわかってるんじゃあ、しょうがないなあ」と言わせたり、

あんただったら信用できるからいうけれど、実はね・・」と言われるようになるまで

実績を積み上げたりすることだ。

大体、「報道に値すること」ってのは、「相手積極的には話したくないこと」の中に

潜んでいるのが通常だし。

相手の話したいことを「はいはい、おっしゃる通り」って聞いてきて、広く伝えるだけでは、

ただの「マスコミ(マスなコミュニケーション)」とか「パブリシティ」に過ぎない)

堀某とか、長谷川某とか、「報道に携わってきた」とかいう自負のあるらしい「アナウンサー出身者」が

ジャーナリズムとは」とか語りだすと、ものすごぐ薄っぺらくて胡散臭いのは、

多分そういう、「地道な取材」なんか、ほとんどやったことないくせに

表面的なところだけで、語り出すからだと思う。

いや、「僕らも取材してきた」とかいうんだろうが、

どうせ、会社組織看板アナウンサーかい肩書を背負ったまま、

正面から広報電話かけて「○○についての企画をやるんで、お話きかせてくださ~い」とかいって、

話聞いてきたのをこぎれいにまとめてしゃべっただけだろ?

そもそも「アナウンサー」って職責は

「地道に取材する」んじゃなくて

「地道に取材してきた結果をまとめたものをわかりやすく伝える」ものであって、

最期の仕上げのコーティングに過ぎない。

もちろん、それはそれで、大事仕事だろうが、

コーティング経験しかないくせに、中身全部わかったようなしたり顔されてもねえ。

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