英語で考えるには?その秘訣と練習法を具体的に公開
これまで英語で考えるコツをいくつか述べてきました。
ここでもう一度整理すると、
動詞から発想する(英語の発想で主語と動詞をまず言う)。
動詞を言うときは主語も言う。
文を作らない(情報の足し算をするだけ)。
無理をしない(自分の日本語のレベルで英語を話そうとしない)
これらのことを守っていれば英語で話すことは非常に楽になるはずですし、
同時に効率的なトレーニングにもなります。
この記事では、英語で考えると、いかに英語で話すことが楽になるか、
逆に従来どおり日本語の英語化を試みると、どれほど難しいか見ていきましょう。
次の日本語文を見てください。
「昨日の会議は分かりにくいことが多すぎた」
日本語の発想で考えると、英語が余計に難しくなる
まずは、多くの日本人が得意な日本語の発想で英語化してみましょう。
主語を日本語の通り、
“yesterday’s meeting”
とします。
動詞は何でしょう。Isでしょうか。Isであれば、伝えたいことは
イコール的情報、様子や状態、あるいは存在です。
この場合、当てはまるのは存在でしょうが、存在としても、
存在するのは、yesterday’s meetingになってしまいますからそれも違うでしょう。
では、動詞は何でしょう。動詞で行き詰まってしまいます。
Haveでしょうか。確かに何かの存在のを言うためにhaveを
使うことはよくあります。
しかし、haveはもともと “所有” を言う動詞ですから、
その意味を引きずってしまうのです。
ですから存在を言う時も、
あるものの所有物としてそのものがあるとか、
あるものの一部としてそのものがあるとか、
あるものの特徴としてそういうものがある、
という場合に用います。
ここで、haveを使うのは不自然です。
しかし、一歩譲ってhaveでいいとします。
では、対象物は何でしょう。”分かりにくいこと” です。
うまく言えますか?難しいと思います。
仮に英語の知識の十分ある人がこの発想で英語化できたとしても、
実に不自然な英文ができあがってしまいます。
英語の発想で考えると、楽に英語が話せるようになる
では、英語の発想で考えるとどうなるでしょう。
“何かをする人が何かをする(しない)” という考え方で、
動詞を発想してください。
didn’t understand
が意外と楽に発想できないでしょうか。
“誰が?” という話になります。
状況によって、あなたの伝えたい意味によって、
I, we, they,のどれでもいいでしょう。ここではIにしておきます。
I didn’t understand…
“何を?” という話になります。多くのことを理解できてなかったわけです。
それを具体的に言おうとはしていませんから、many things, too many things
とでもしておけばいいでしょう。
I didn’t understand many things.これで英文としては完璧です。
in the meetingは重要な情報ですから足しておきましょう。
I didn’t understand too many things in the meeting.
どうでしょう。言えない英語ではないはずです。
英語の発想で発想で話そうとすることは、
それ自体最初のうちは努力を要します。
少しづつ簡単な表現でそのことに慣れていくべきなのです。
最初から難しい構文を使いこなそうとすると、難しい分、
慣れ日本語でないと頭がついていけないのです。
英語で考えられる英語情報処理ソフトを頭の中に作ってしまえば
あとはどんどん新しい情報をふきこんでいくだけです。
本当に英語を自分の言葉として使いこなしたいのであれば、
英語で考えるメカニズムを頭の中(脳)に作ってしまう努力を
最初からしてください。
タグ:英語で考える
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