英語の主語と動詞の選択が間違っていませんか?
動詞の選択を変えるだけで言えないと思っていたことが
すんなり言えることがよくあります。
例えば、私は以前、ある英語スクールで生徒同士で
「結婚」について話していました。するとその中の1人が、
“I don’t have…, I don’t have…”
と言いかけてそれ以上、言えずに口ごもってしまいました。
話の流れから、その人が言いたかったのは、
「私には今結婚したい人はいない」
だと察することができました。
“ある、ない、いる、いない” という人や物の存在を
haveを用意て言えると私たちは中学校で習いました。
ですから、日本語の英語化を試みてしまったこの生徒は、
haveにこだわってしまったのです。
それを見かねて先生が「あなたの言いたいことは本当にhaveですか?」
と言いました。そのしばらく考えたあと、その生徒は苦笑いしながら
次のような英語を口にしました。
I don’t want to marry anyone now.
haveではどうしても不自然になり、初級者にはかなり困難な
英文の構造を使わなければなりません。
ところが動詞の選択を変えるだけで、このように比較的簡単な
構造で言えてしまうのです。
「私には今結婚したい人はいない」という日本語が先に頭に
浮かんでしまうと、その日本語を無視できず、つい日本語の発想で
動詞を選択してしまいます。その結果、本来簡単に言えてしまうような
ことでも、必要以上に苦労してしまうことが多いのです。
初級者のうちは頭に日本語が浮かんでくることは避けられません。
そして、分かっていてもついつい日本語の発想で選択すべきではない
動詞を選択してしまうこともあるはずです。
大切なのは、1つの単語にこだわらないことです。
行き詰まったら、
「自分の言いたいことは本当にこれなのか?」
「他に考えられないか?」
と自問できる柔軟さをいつでも意識して持ち続けることです。
それを続けていけば、やがて日本語に縛られることもなく
もっと楽に英語の発想で動詞を選択することができるようになります。
- 英語の “動詞と主語は2つで1つ” にして一致させる
- 英語の動詞と主語でよくやる間違いと正解例
- 英語の「主語」と「動詞」が本当に言えますか?
- 英語が話せる人の「主語」「 動詞」「 目的語」の使い方
- 英語を話す時に必要な、動詞の活用法と覚え方
60日で英語が喋られるようになりたい方はこちら