2016年2月6日15時04分
兵庫県赤穂市の民家で5日、住人の男性(69)と妻(64)が頭などから血を流して死亡しているのが見つかった事件で、県警は6日、同居している孫で養子の会社員少年(19)を殺人容疑で逮捕し、発表した。「私がしたことに間違いありません。3日に凶器で頭などを殴って殺害した」と容疑を認めているという。
県警によると、夫婦は少年と3人暮らし。少年が5日午後1時25分ごろ、「おじいちゃん、おばあちゃんが居間で倒れている。出血がある」と110番通報した。県警が少年から詳しく事情を聴いたところ、殺害を認めたという。
捜査1課によると、少年の逮捕容疑は3日午後3時~5日午後1時25分の間に、自宅で夫婦を何らかの方法で殺害した疑い。
県警によると夫は透析治療を受けていた。事件前は3日が最後の通院で、夫婦は午後3時ごろに帰宅した。一方、捜査関係者によると少年は3日夜から外出し、帰っていなかったと供述している。県警は、夫婦が3日午後3時から夜の間に殺害されたとみている。
夫は頭、妻は頭や首、背中などに複数の刺し傷や切り傷を負っていた。県警は刃物のようなもので襲われたとみているが、少年は「(凶器で)頭などを殴打した」と供述。凶器は見つかっていない。県警は司法解剖で死因などを調べる。
知人らによると、少年は群馬県に住む夫婦の娘の子ども。数年前に夫婦と養子縁組して戸籍上の息子になり、赤穂市で同居するようになったという。
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朝日新聞社会部
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