02月06日 12時32分
福山市に本社がある「福山通運」の執行役員が、取締役を務めていた子会社でおよそ6億円を着服した疑いがあることがわかり会社はこの執行役員を解任し、内部調査のための組織を設けて経緯を詳しく調べることにしています。
着服の疑いが持たれているのは、福山通運で営業を担当する執行役員だった57歳の男性です。
会社によりますと、元執行役員は取締役を務めていた千葉県の子会社で7年前から去年3月にかけて下請け業者に水増した請求書を提出させ、差額を受け取る手口で着服を繰り返していた疑いがあるということです。
着服した額は、業者が行ったとみられる分も含め、わかっているだけでおよそ6億円にのぼるとみられるということです。
こうした行為は先月行われた国税局の税務調査で発覚し、執行役員は調査に対して着服について認めているということで、会社では、5日、この執行役員を解任しました。
また、会社では弁護士や公認会計士などによる内部調査組織を設けて詳しく調査を行い、刑事告訴も検討しています。
福山通運は「関係者のみなさまにご迷惑をかけ大変申し訳ありません。当局の調査に協力して全容を明らかにするとともに再発防止策を検討していきたい」としています。
新着ニュース