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 米国の4大スポーツといえば、アメリカンフットボールと野球、バスケットボール、アイスホッケー。世界中で人気のサッカーは長らく、日陰者扱いだった。しかし、今、大きな変化が起きている。

 かつて米国は「サッカー不毛の地」と呼ばれるほど、サッカーの人気がなかった。なぜか。

 2014年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会の開幕日に、ワシントン・ポスト紙は「Against the World Cup(W杯に反対)」というコラムを掲載した。筆者のアレクサンドラ・ペトリは、こんな見方を書いている。

●(海外の多くの国でサッカーは)フットボールと呼ばれるが、これはフットボールではない。アメリカンフットボールが、フットボールだ。

●サッカーとは8歳までの子供が親から強いられるスポーツである。

●サッカーは、ほとんど点が入らない。興奮した選手が走り回るフィールドの芝が育つのを見ているようなものだ。

●優れた外国選手を何週間も見るのがグローバリゼーションだというなら、孤立主義のほうがましに聞こえる。

 ユーモアを交えながら、「W杯は見なくてもいい」と読者に呼びかけた。少なからぬ米国人の本音を代弁しているように思えた。

 だが、米国代表はこの大会でベスト16と健闘。1次リーグのポルトガル戦では、約2500万人がテレビ観戦し、米国のサッカー中継の新記録となった。

■スター選手も参入