新党大地と選挙協力強化 鈴木宗男氏娘の入党も
自民党の茂木敏充選対委員長は4日、党北海道連会長の伊達忠一参院幹事長らと党本部で会談し、4月の衆院北海道5区補選や夏の参院選への対応を協議した。補選で自民党候補を推薦する地域政党「新党大地」(代表・鈴木宗男元衆院議員)との協力強化を確認。宗男氏の娘で民主党に所属する貴子衆院議員(比例北海道ブロック)の自民入党も視野に入れて協議を進める。
道連幹部らは、貴子氏の処遇を含めた大地との協力について、茂木氏と伊達氏に対応を一任することを了承した。
茂木氏は記者団に「貴子氏は比例代表で当選しており、次期衆院選前に引き抜くことはできない。今後どう協力していくか話し合いたい」と述べ、連携に意欲を示した。
大地との選挙協力は、野党共闘にくさびを打つ狙いもある。安倍晋三首相は昨年12月に宗男氏と会談し、北海道5区補選への協力を要請。自民党幹部によると首相はこの際、「将来的に貴子氏は自民党に入ってもらいたいと考えている」と伝えたという。
ただ、北海道では大地と選挙戦を戦ってきた自民党議員もいる。党執行部は慎重に協議を進める考えだ。【佐藤慶、酒井祥宏】