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みんな遊ぼう ボードゲーム 敦賀に「カフェ」登場

ぎっしり国内外の1500点 「触れ合いの場に」

人気のボードゲームなどを紹介する鶴田勇さん(左)と妻の和代さん=敦賀市の「ヘクスインゲームズ」で

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 敦賀市の本町二丁目商店街に、国内外のボードゲームができるカフェ「ヘクスインゲームズ」が登場した。経営者は福島県で幼少期を過ごした鶴田勇さん(46)=同市野神。東日本大震災で被災した子どもらが電気を使わないアナログゲームで楽しく遊ぶ姿に感銘を受け、脱サラしてオープンさせた。

 鶴田さんは二歳のころから小学二年まで福島県いわき市で暮らした。父親の転勤で出生地の山形県に移り、高校を卒業。陸上自衛隊に入り、阪神大震災の災害派遣などを経験しながら、国内外を転々とした。

 二〇〇一年から、家電販売などを行う福井県内の会社に再就職した。敦賀市内にある古書販売大手「ブックオフ」のフランチャイズ店の店長などを務める傍ら、被災した友人たちが暮らす東北の震災報道を通じてボードゲームの可能性を感じ「子どもらを笑顔にしたい」と退職を決意。昨年十二月にヘクスインゲームズを開店した。

 店名はゲームで主に使われる盤の形、六角形を表す英語「ヘキサゴン」にちなむ。約七十平方メートルのスペースに十八席を設けた。オセロや将棋、人生ゲームなどなじみのゲームに加え、関ケ原の戦いなど歴史や戦争、料理を題材にした国内外の千五百点ほどが壁一面にぎっしり並ぶ。すごろくで遊ぶ「アポロ作戦」など時代を写す品々も目を引く。

 鶴田さんは小学生のころから趣味で集めており、現在は二千点以上を所有する。客の要望に応じて種類を入れ替え、遊び方も丁寧に教える。絶版になったゲーム雑誌も置き、飲食も出す。

 妻の和代さん(47)と二人で切り盛りする鶴田さん。「ボードゲームは、幼児期の教育やお年寄りの頭の体操にも役立つ。イベントを催し、家族が触れ合える場となり、敦賀のまちおこしにも貢献していきたい」と生き生きと話す。

 営業時間は午後一〜十時。火曜休み。ゲームの利用料は時間に応じて変わり、三百〜二千五百円。小学生以下は無料。学割などもある。(問)ヘクスインゲームズ=0770(25)7929 (古根村進然)

 

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