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山形大支出の経済効果665億円

 山形大は大学と教員、学生らの支出による山形県内への経済波及効果が年間約665億円に上ると発表した。地元貢献度を把握するため、初めて調査した。
 フィディア総合研究所(山形市)が2014年度の決算などを基に分析。県内で生産された物やサービスだけを対象に、大学などの支出額から推計した。
 市町村別は、二つのキャンパスと付属病院がある山形市への波及効果が最も大きく約121億円で、工学部がある米沢市の約13億円が続いた。農学部のある鶴岡市は約2億円だった。
 支出項目では、計1万人以上の教員や学生が使う食費や家賃などが約266億円、教育研究の図書や資材購入などは約212億円となった。山形市に建設中の重粒子線がん治療施設が稼働すれば、年間約35億円の効果が期待できると試算した。
 フィディア総研の斎藤信也主任研究員は「キャンパスが分散していることで、県内の隅々にまで効果が及んでいるということが、山形大の特徴ではないか」と指摘した。


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2016年02月06日土曜日

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