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診療報酬詐取の疑い 歯科医院の元院長ら逮捕2月6日 12時07分
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暴力団組長らによる療養費の詐欺事件で、ほかにも千葉県の歯科医院の元院長らが、組長らと共に治療回数を水増しするなどうその請求を繰り返し、診療報酬およそ360万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。調べに対し元院長は容疑を認め、組長は否認しているということです。
逮捕されたのは、歯科医師で千葉県船橋市にあった歯科医院の元院長、重松武容疑者(58)ら11人です。
この事件は、住吉会系の暴力団組長、三戸慶太郎容疑者(50)らが、都内にあった接骨院で施術をしたなどとうその請求を繰り返し、自治体などから療養費をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕・起訴されたものです。
警視庁が調べを進めた結果、平成23年から25年にかけて、重松元院長らが患者の治療回数を水増しするなどうその請求を繰り返し、自治体から診療報酬およそ360万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで重松元院長ら6人を新たに逮捕し、三戸組長ら5人を再逮捕しました。
診療報酬は、医師が「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書に患者の名前や治療の内容などを記入して、自治体などに請求するものです。これまでの調べで、重松元院長らは三戸組長らを通じて、うその請求で使う健康保険証の名義人を集めていたとみられています。
警視庁によりますと、調べに対し重松元院長は容疑を認め、三戸組長は否認しているということです。警視庁は、だまし取った診療報酬が暴力団の資金源になっていた疑いもあるとみて調べています。
この事件は、住吉会系の暴力団組長、三戸慶太郎容疑者(50)らが、都内にあった接骨院で施術をしたなどとうその請求を繰り返し、自治体などから療養費をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕・起訴されたものです。
警視庁が調べを進めた結果、平成23年から25年にかけて、重松元院長らが患者の治療回数を水増しするなどうその請求を繰り返し、自治体から診療報酬およそ360万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで重松元院長ら6人を新たに逮捕し、三戸組長ら5人を再逮捕しました。
診療報酬は、医師が「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書に患者の名前や治療の内容などを記入して、自治体などに請求するものです。これまでの調べで、重松元院長らは三戸組長らを通じて、うその請求で使う健康保険証の名義人を集めていたとみられています。
警視庁によりますと、調べに対し重松元院長は容疑を認め、三戸組長は否認しているということです。警視庁は、だまし取った診療報酬が暴力団の資金源になっていた疑いもあるとみて調べています。
元従業員「元院長の指示で不正請求」
重松元院長が経営していた歯科医院の元従業員は、NHKの取材に対し、元院長の指示で診療報酬の不正請求を繰り返していたと話しました。
元従業員によりますと、患者の治療回数を水増ししたり、一度も治療していないのに治療したことにしたりして、「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書にうそを記入し、不正な請求をしていたということです。
歯科医院には「元院長の紹介で来た」などと言って百人以上が治療に訪れていたということですが、こうした人たちが来たのは一度だけで、その後は健康保険証だけを使って治療回数を水増ししていたということです。
また、重松元院長は不動産投資などに金をつぎ込み、歯科医院の経営は苦しかったということで、去年6月に廃業するときには3か月分の給料が払われていなかったということです。
元従業員は「元院長の指示で診療報酬の不正請求を繰り返していた。元院長が怖く、不正をやめるよう指摘できる雰囲気ではなかった。結果的に廃業となり、患者さんに迷惑をかけ申し訳ない」と話していました。
元従業員によりますと、患者の治療回数を水増ししたり、一度も治療していないのに治療したことにしたりして、「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書にうそを記入し、不正な請求をしていたということです。
歯科医院には「元院長の紹介で来た」などと言って百人以上が治療に訪れていたということですが、こうした人たちが来たのは一度だけで、その後は健康保険証だけを使って治療回数を水増ししていたということです。
また、重松元院長は不動産投資などに金をつぎ込み、歯科医院の経営は苦しかったということで、去年6月に廃業するときには3か月分の給料が払われていなかったということです。
元従業員は「元院長の指示で診療報酬の不正請求を繰り返していた。元院長が怖く、不正をやめるよう指摘できる雰囲気ではなかった。結果的に廃業となり、患者さんに迷惑をかけ申し訳ない」と話していました。