今日、アマゾン(AMZN)-6.6%、ネットフリックス(NFLX)-7.8%、テスラ(TSLA)-6.9%、セールスフォース(CRM)-12%、フェイスブック(FB)-6%、スターバックス(SBUX)-6.7%などのグラマー・ストックが急落しました。
理由は2つあると思います。その第一は、昨夜相次いで決算発表したタブロー・ソフトウェア(DATA)-49%とリンクトイン(LNKD)-43%が暴落したこと。
第二は、雇用統計で平均時給が強かったため、「今年中の利上げは無い」と主張していたニューノーマル派が、しぶしぶ利上げの可能性を認めざるを得なくなったことです。
順番に説明します。
まずタブロー・ソフトウェアの決算では市場環境の軟化で成約率の低下が見られました。同社は、まずユーザーにソフトウェアをつかってもらって、後から課金に入るというモデルを採用しています。その関係で、フォーチュン100の大企業のうち、96%が同社のソフトウェアを使っています。
しかし試用を課金へとコンバージョンすることに、どうやらユーザーが躊躇している様子です。
一説には、タブローのソフトウェアより最近、アマゾンが出しているAWSクイックサイトの方が人気になっているという説もあれば、タブローの製品はマイクロソフト(MSFT)やクリック・テクノロジーズ(QLIK)より割高感が強いという指摘もあります。
いずれにせよ企業が「切詰めることができる部分は、切詰めよう」という態度になりはじめ、ケチになっていることが感じられました。
次にリンクトインの決算では製品戦略を改変したのが見通しの暗転につながった面があります。欧州中東アフリカ地域とアジア太平洋地域における売上不振、オンライン販売チャンネルの減速、ユーザー・エンゲージメントの劣化なども指摘されています。
両社に共通することは、投資家がハイフライヤー(=空高く飛ぶ銘柄)を明らかに敬遠しはじめており、少しの落胆でも、容赦しない投資態度にかわってきているということです。
第二の雇用統計に関しては、非農業部門雇用者数こそ15.1万人と予想を下回ったものの、失業率はついに4%台(4.9%)に下がったし、とりわけ平均時給が+12¢と強かったです。

連邦準備制度理事会(FRB)は賃金の動きに最も注目しているため、これだけ賃金が強いと「今年の利上げは見送ります」という風には言えないわけで、再び利上げがタイムテーブルに乗ってきたということは、高PE株がマルチプル・コントラクションを起こすという連想になったわけです。
PS. マルチプル・コントラクションについてはこの動画で説明しています。興味のある方はこの動画で復習してください。
理由は2つあると思います。その第一は、昨夜相次いで決算発表したタブロー・ソフトウェア(DATA)-49%とリンクトイン(LNKD)-43%が暴落したこと。
第二は、雇用統計で平均時給が強かったため、「今年中の利上げは無い」と主張していたニューノーマル派が、しぶしぶ利上げの可能性を認めざるを得なくなったことです。
順番に説明します。
まずタブロー・ソフトウェアの決算では市場環境の軟化で成約率の低下が見られました。同社は、まずユーザーにソフトウェアをつかってもらって、後から課金に入るというモデルを採用しています。その関係で、フォーチュン100の大企業のうち、96%が同社のソフトウェアを使っています。
しかし試用を課金へとコンバージョンすることに、どうやらユーザーが躊躇している様子です。
一説には、タブローのソフトウェアより最近、アマゾンが出しているAWSクイックサイトの方が人気になっているという説もあれば、タブローの製品はマイクロソフト(MSFT)やクリック・テクノロジーズ(QLIK)より割高感が強いという指摘もあります。
いずれにせよ企業が「切詰めることができる部分は、切詰めよう」という態度になりはじめ、ケチになっていることが感じられました。
次にリンクトインの決算では製品戦略を改変したのが見通しの暗転につながった面があります。欧州中東アフリカ地域とアジア太平洋地域における売上不振、オンライン販売チャンネルの減速、ユーザー・エンゲージメントの劣化なども指摘されています。
両社に共通することは、投資家がハイフライヤー(=空高く飛ぶ銘柄)を明らかに敬遠しはじめており、少しの落胆でも、容赦しない投資態度にかわってきているということです。
第二の雇用統計に関しては、非農業部門雇用者数こそ15.1万人と予想を下回ったものの、失業率はついに4%台(4.9%)に下がったし、とりわけ平均時給が+12¢と強かったです。
連邦準備制度理事会(FRB)は賃金の動きに最も注目しているため、これだけ賃金が強いと「今年の利上げは見送ります」という風には言えないわけで、再び利上げがタイムテーブルに乗ってきたということは、高PE株がマルチプル・コントラクションを起こすという連想になったわけです。
PS. マルチプル・コントラクションについてはこの動画で説明しています。興味のある方はこの動画で復習してください。