読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

元アベンジャーのCOJ

とりあえず今を生きる。

子供の頃に見ていた三国志と、今の自分から見た三国志

生活

 

dabunmaker.hatenablog.com

このような記事を見かけまして、私も三国志についてちょっと書きたいなと思いました。

子供の頃はこう思っていたけど、大人になった今ではこう思う、という内容になります。
なお、基本的に私は横山光輝三国志で得た知識がベースになっています。

 

劉禅について

劉禅という人がいました。
三国志の主人公の一人である劉備の息子であり、その跡を継いで皇帝となる人物です。


この劉禅という人はあまり評判が良くありません。
孔明の足を引っ張ったり、最終的に劉備たち英雄が作った蜀を滅ぼすことになるからでしょう。
ぶっちゃけ無能とか暗愚とかボロクソに言われています。

 

中国には「どうしようもない人物」という意味のことわざである「扶不起的阿斗(助けようのない阿斗)」という言葉があるそうです。阿斗というのは劉禅が幼い頃の名前ですね。

 

 

私も子供の頃は劉禅が嫌いでした。

光輝三国志の最終巻はこの劉禅が降伏し、蜀が滅亡するところが描かれます。
前線の兵士達は劉禅が降伏して戦争に負けたことを後から知り、涙を流しながら剣を地面に叩き付けて刃を折るのです。

もう剣を使うあてもありませんからね。
私もそのシーンを見て涙を流しました。
劉禅最低だよって思いました。

 

でもさあ、しょせん人は器以上のことは出来ないんですよね。
劉禅はきっと皇帝になるべきではなかったんです。
でもそう生まれついたせいで、皇帝にならざるを得なかった。
ただそれだけだったんです。
劉禅はそこまで悪くないんです。
私も安楽公になってのんびり暮らしたいです。

 

ちなみに、劉禅は別に無能ではなかった、というような意見も最近出てきているようです。
何だかんだいって、あまり強くない蜀という国を40年くらい持続させたのがその理由の一つでもあるようですね。

 

ハンキョウとチョウタツについて

ハンキョウとチョウタツっていう武将が蜀にいたんですよ。
その二人についても書きたいと思います。
時代は、まだ劉備が生きている頃です。

 

ある時、蜀の武将である関羽が呉という敵国に殺されました。
関羽は劉備の義兄弟であり、蜀の重要な人物でした。
そこで仇討ちの為に蜀は呉と戦争をすることになりました。


関羽の義弟である張飛から呼び出されたハンキョウとチョウタツは、「弔い合戦に使う服と旗を一万ずつ作ってね。なるはやで」と言われるんですよ。
でもなるはやでは無理なんで「せめて十日の猶予をください!」ってお願いするんですよね。
ですが張飛は聞き入れず、あまつさえ棒で二人を打ち据えるのです。


大勢の兵士達が見てる前で!
ブラックですよ!
パワハラですよ!


それでハンキョウとチョウタツは仕方なく「分かりました三日でなんとかします!」って言わざるを得なくなりました。
張飛は「三日で出来なかったら殺すから」って言って立ち去っていきます。


もちろん三日でなんとかするのは無理です。
これが「百万本の矢を集めてね」という命令だったら、ハンキョウ達も孔明の真似をして達成できたかもしれません。
でもさすがに服と旗を作るのは無理です。


そして達成できなかったら、殺されるのは火を見るより明らかです。
そこでハンキョウとチョウタツはある決意をしました。


そう。
ハンキョウとチョウタツは張飛が酒を飲んで気持ちよく寝ている時に襲い掛かり、首をはねて敵国に投降するのです。

 

昔は「張飛が可哀想……ハンキョウとチョウタツは最低だよ!」と思ったのですが……。
今では「ハンキョウとチョウタツは何も悪くない! 悪いのは張飛だ!」と思うようになりました。

 


夢を無くした?
いいえ、大人になったのです。
現実を知ったのです。
理想通りに行かない人間のつらさが分かるようになったのです。

 

終わりに

ちなみに、コバヤシマサキ (id:gaou2)さんのおかげで、ようやく『増田』の意味が分かりました。
いままでずっと増田さんという有名な人が書いている日記のことだと思っていたのですが……。


はてな匿名ダイアリーのことらしいです。
語源は「匿名ダイアリー」を英語にした「アノニマス・ダイアリー」の短縮形からだそうです。
また一つ勉強になりました。