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 台湾南部・高雄で6日午前3時57分(日本時間同4時57分)、マグニチュード6・4の地震があり、高雄の隣の台南市で17階建てビルが倒壊するなどの被害が出ている。このビルには約200人が住んでいると見られ、内政部消防署によると午前7時半ごろまでに127人を救出。29人が病院に運ばれたが、2人が心停止状態という。

 現地からの映像によると、このビルは低層階で折れ、完全に横倒しになっている模様だ。軍や消防などが救助作業に当たっている。台湾紙・蘋果日報(電子版)によると、市場と住居を併設した4階建ての建物の1階の市場部分が押しつぶされるなど、複数の建物で一部が倒壊したり、傾いたりする被害が出ているという。台南市消防局によると、午前8時過ぎまでに221人を救出、115人を病院に運んだ。

 中央気象局によると、震源は高雄市美濃区で、深さは16・7キロ。雲林県で震度6、台南市で震度5などを記録した。台南で余震と見られる地震が続いた。(台北=鵜飼啓)