【2月6日 AFP】(更新)台湾南部で6日未明、マグニチュード(M)6.4の地震があり、台南(Tainan)市で16階建てのビルが倒壊した。100人以上が中に取り残され、懸命の救助活動が行われている。

 台湾の内政部消防署(National Fire Agency)の報道官は、このビルから生後10か月の乳児1人を含む3人が「生きている兆候がない状態」で発見され、病院に搬送されたと明らかにした。

 これに先立ち、現地のテレビやソーシャルメディアには、地震で横倒しになって倒壊したビルや斜めに傾いたビルのショッキングな映像が流れていた。

 フォルモサテレビ(Formosa TV)は、16階建てビル1棟に150人が取り残されており、助けを求めていると伝えていた。当局は69人が救助されたが、取り残されている人数は確認できていないと発表していた。別の7階建ての居住用ビルも倒壊し、少なくとも30人が救助された。

 内政部消防署の報道官は「台南市エリアで4棟の建物が倒壊し、救助活動が続けられている。これまでのところ死者の報告はない」とAFPに明らかにしていた。

 米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間の6日午前4時ごろ(日本時間同5時ごろ)起きた。震源は高雄(Kaohsiung)市の北東約39キロで、震源の深さは約10キロ。マグニチュードは当初6.7と発表されたが、6.4に訂正された。

 米ハワイ(Hawaii)の太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は、この地震で太平洋全域に大きな被害をもたらすような津波が発生する恐れはないと発表した。(c)AFP