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桜島 火口から2キロ 噴石や火砕流に警戒を2月6日 4時01分
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5日夜、鹿児島県の桜島の昭和火口で爆発的な噴火が起き、大きな噴石が火口から1キロ余りに飛んだのが確認され、気象庁は桜島の噴火警戒レベルをレベル3の「入山規制」に引き上げました。気象台によりますと、去年まで繰り返されてきた噴火の規模と変わらないということで、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、5日午後7時前、桜島の昭和火口で爆発的な噴火が起き、噴煙が火口から2200メートルの高さまで達したほか、大きな噴石が火口から1キロ余り離れた3合目付近まで飛んだのが確認されました。
この噴火で警察や消防に被害の連絡は入っていません。
気象庁は「桜島の噴火活動が今後、活発化するおそれがある」として、桜島の噴火警戒レベルをこれまでのレベル2からレベル3の「入山規制」に引き上げ、昭和火口と南岳山頂火口からおよそ2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
桜島ではここ数年、噴火活動が活発で、平成22年10月以来およそ5年間にわたって噴火警戒レベル3以上が続いていましたが、去年9月以降、爆発的噴火は観測されず、気象庁は去年11月、噴火警戒レベルを2に引き下げていました。
鹿児島地方気象台は「桜島の火山活動がこれまでと一段変わったということはないと考えている」としたうえで、「今後、噴火が繰り返す可能性があるので、気象台の出す情報には注意してもらいたい」としています。
また、地元の鹿児島市は、去年11月のレベル引き下げ以降も火口から2キロ以内での立ち入り禁止措置を続けていて、今回の噴火で特段の対応をとる予定はないとしています。
この噴火で警察や消防に被害の連絡は入っていません。
気象庁は「桜島の噴火活動が今後、活発化するおそれがある」として、桜島の噴火警戒レベルをこれまでのレベル2からレベル3の「入山規制」に引き上げ、昭和火口と南岳山頂火口からおよそ2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
桜島ではここ数年、噴火活動が活発で、平成22年10月以来およそ5年間にわたって噴火警戒レベル3以上が続いていましたが、去年9月以降、爆発的噴火は観測されず、気象庁は去年11月、噴火警戒レベルを2に引き下げていました。
鹿児島地方気象台は「桜島の火山活動がこれまでと一段変わったということはないと考えている」としたうえで、「今後、噴火が繰り返す可能性があるので、気象台の出す情報には注意してもらいたい」としています。
また、地元の鹿児島市は、去年11月のレベル引き下げ以降も火口から2キロ以内での立ち入り禁止措置を続けていて、今回の噴火で特段の対応をとる予定はないとしています。
「噴火速報」発表の経緯は
5日の噴火に伴って、気象庁は去年から運用を始めた、噴火の事実をいち早く伝える「噴火速報」を発表しました。
噴火速報は、おととし9月の御嶽山の噴火をきっかけに、一定の期間、噴火が発生していない火山で噴火が発生したり、すでに噴火が発生している火山でレベルを引き上げるような、より規模の大きな噴火が発生したりした場合に、噴火の事実を速やかに伝えるために発表する情報です。
桜島の昭和火口では、去年1月から9月にかけて爆発的な噴火が700回以上発生し、5日の桜島の噴火と同じ規模の噴火も繰り返し発生していましたが、去年11月に気象庁が桜島の噴火警戒レベルをレベル3からレベル2に引き下げ、警戒範囲を火口から1キロ程度に縮小していたため、今回、噴火速報が発表されました。
これについて、気象庁火山課の北川貞之課長は会見で、「桜島では去年9月中旬以降、爆発的な噴火が発生しておらず、地震活動も低調で、噴煙の高さも桜島としては低い状況が続いていた。その時々に応じて火山の活動状況を伝えることが重要だと考えており、レベル2に下げていたことは適切だったと考えている」と述べました。
そのうえで、「火山によって噴火速報の発表のしかたを変えるということが適切かどうか考える余地はあるが、一律に運用したほうが分かりやすいという側面もある」と述べました。
噴火速報は、おととし9月の御嶽山の噴火をきっかけに、一定の期間、噴火が発生していない火山で噴火が発生したり、すでに噴火が発生している火山でレベルを引き上げるような、より規模の大きな噴火が発生したりした場合に、噴火の事実を速やかに伝えるために発表する情報です。
桜島の昭和火口では、去年1月から9月にかけて爆発的な噴火が700回以上発生し、5日の桜島の噴火と同じ規模の噴火も繰り返し発生していましたが、去年11月に気象庁が桜島の噴火警戒レベルをレベル3からレベル2に引き下げ、警戒範囲を火口から1キロ程度に縮小していたため、今回、噴火速報が発表されました。
これについて、気象庁火山課の北川貞之課長は会見で、「桜島では去年9月中旬以降、爆発的な噴火が発生しておらず、地震活動も低調で、噴煙の高さも桜島としては低い状況が続いていた。その時々に応じて火山の活動状況を伝えることが重要だと考えており、レベル2に下げていたことは適切だったと考えている」と述べました。
そのうえで、「火山によって噴火速報の発表のしかたを変えるということが適切かどうか考える余地はあるが、一律に運用したほうが分かりやすいという側面もある」と述べました。