ようこそのお運びで。
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はたまた、
クリップだけの方、そして素通りの方と、どちら様も厚く御礼申し上げます。
「地獄」という絵本が売れているらしいとTVで言っていた。
なんでも、子供に地獄について読み聞かせすると、たちどころに
聞き分けのいい良い子になるらしい。
マツコ・デラックス曰く、「それは脅しだろ!」ということですが、
現代のゆる~く育てられた子供にはこのくらいの強烈さを味わわせ
てもいいのではと思う。
てゆ~か、私が子供の頃も同じように地獄絵を見せられて、
「嘘をついたら地獄へ落されて閻魔様に舌を抜かれるぞ。」
と大人に脅されたもんだ。
まあ、私の時代はこんな絵本はありませんので、お盆にお寺へ連れて
行かれて、本堂に展示される地獄絵の掛け軸を見せられたものです。
うちの爺様と寺の住職が友人で二人で結託して私にこわ~い話をするので、
いたいけな子供だった私は大人たちの言う事を聞かざるを得なくなったも
のでした。
鬼にまな板の上で切り刻まれる人、針の山に串刺しになる人、釜茹でや血の
池地獄。
そして、よく聞かされていた舌を抜かれる人の絵を見たら、そりゃぁ震えあ
がるさ。
東日本大震災・原発事故があった時に、いいかげんな情報を流しパニックを煽
る愉快犯がいたり、水や食料を我先にと買いだめに走る人々がいました。
私はそれを見た時に、子供の頃に見た地獄絵を思い出しました。
嘘をついて人をだました人は閻魔さまに舌を抜かれる。
でも本当はこれだけでは済まず、舌を抜かれても次から次に舌が生えてきては
また抜かれるという無間地獄が続くのです。
貧窮する人に食糧や衣服の施しをしなかった者は餓鬼道に落され、食べ物を食べ
ても食べてもそれが炎となって吹き出し永遠に空腹が続く責め苦に遭います。
ニュースで映し出される水や食料を買いだめに走る人の顔を見て、もはや人間の
顔ではない。
と思ったものです。
そして、この人たちは今は良くても死んだら間違いなく無間地獄に落ちるんだと。
地獄というのはその処罰が一度では終わらず、死んだと思っても、また生き返り、
同じことが何度も何度も繰り返されるのです。
私は子供がおりませんが、やはり、これくらいのことはたとえ子供でも教えておい
たほうがいいと思います。
自分もそういう体験をしてきて良かったと思っています。
また、地獄だけでなく、人に親切にしたら極楽へ行けるよというフォローも大切か
と思われます。
この絵本の効力は幼稚園くらいの子供ならバッチリのようです。
一度地獄を見てきた人間は、強くなれる。
そして、その強さは優しさ。
人に優しく出来る人間になれるのです。