光州市の市民団体が、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる韓日両国の合意を無効にするよう求める集会を開き、再交渉を要求した。
「勤労挺身(ていしん)隊のおばあさんと共に歩む市民の会」と民族問題研究所光州支部などは3日午後、光州市東区の5・18民主会館で「日本軍慰安婦屈辱合意の全面無効化を求める市民文化祭」を開催した。
この集会には地元の芸術家や市民など約100人が集まり、『ツバキの花は泣いた』という詩の朗読、打楽器グループ「オルス」やバリトン歌手イ・ホミンさん、バンド「プロローグ・ジョアブロ」、国楽(韓国伝統音楽)グループ「喜喜楽楽」、歌手キム・ウォンジュンさんの公演が行われた。
また、芸術家イ・ソンウンさんが制作した高さ6メートルの大型風船による「平和の少女像」も披露された。
旧日本軍の元慰安婦たちの闘争を応援するため、さまざまな形の芸術公演も行われた。慰安婦を象徴する「平和の少女像」を模したモニュメントを背景に、裸足でいすに座り瞑想する体験イベントも行われた。
集まった市民たちは「韓日合意は全面無効」「慰安婦の涙は取引の対象ではない」などと書かれたプラカードを掲げ、韓国政府による日本との合意を批判した。
民族問題研究所光州支部の関係者は「昨年、韓日両国による慰安婦問題をめぐる合意がなされた後も、慰安婦動員の強制性を否定し続けてきた日本政府の従来の姿勢は変わっていない。交渉の主体である当事者を排除した合意には正当性がない。再交渉をするべきだ」と語った。
43歳の男性も「政府は歴史的に、国民が洗い流すことのできない恥辱であり、屈辱的な合意をした」として「当事者の要求を排除した加害者と同調者の野合にすぎない」と指摘した。