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福岡市で神社の不審火相次ぐ 全焼被害も 不安と怒りの声

西日本新聞 2月6日(土)1時30分配信

 福岡市西区内で昨年3月以降、神社の不審火が9件相次いでいる。今月2日夜には西区太郎丸2丁目の太郎丸神社の本殿と拝殿が全焼する不審火も発生した。いずれもけが人はないが、福岡西署は何者かが神社を標的に放火を繰り返している疑いもあるとみて、非現住建造物等放火容疑などで調べている。

【地図はこちら】不審火が発生した神社

 署によると、太郎丸神社以外の8件の内訳は、小戸大神宮(昨年3月24日、5月21、25日)▽女原神社(6月2日、8月6日)▽埴安神社(10月15日)▽白山神社(12月17日)▽飯盛神社(今年1月12日)。大半は敷地の松林や枯れ草を焼くぼやだが、飯盛神社は倉庫が全焼した。
 発生の時間帯にはばらつきがあり、小戸大神宮と白山神社は約10キロ離れているなど地理的にも分散しているため、現時点で関連性は明らかになっていない。署はパトロールを強化し、神社関係者や地域住民に注意喚起と情報提供を呼び掛けている。
 地域の寄り所である神社の連続不審火に、不安と怒りの声が上がっている。全焼した太郎丸神社の氏子で神社総代の男性(68)は「地元の敬老会で撮影した写真など地域の宝がすべて失われてしまった。もし放火だとすれば、許せない」。同じく総代の男性(71)も「火災保険には入っているが全額は出ないだろう。小さな集落なので神社を再建できるだろうか…」と表情を曇らせた。

西日本新聞社

最終更新:2月6日(土)1時30分

西日本新聞

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