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書店関係者5人拘束 香港政府は確認続ける
2月5日 21時31分

中国共産党に批判的な本を取り扱う香港の書店の関係者5人全員が、中国当局に拘束されるなどしていることが明らかになり、香港政府は中国の警察に対し、関係者との面会を求め事実関係の確認などを続ける方針を強調しました。
この問題は、中国共産党に批判的な本を取り扱う香港の書店の関係者5人が去年10月以降、中国本土や滞在先のタイ、それに香港で相次いで行方不明になったものです。
このうち、書店の親会社の社長と親会社の株主の男性の2人は、中国当局に拘束されたり事情を聞かれたりしていることが先月、分かったのに続き、4日、書店の店長ら残る3人も中国本土で拘束されていることが明らかになりました。
これについて香港のトップ、梁振英行政長官は5日、記者団に対し、「香港政府はこの件を必ずフォローする」と述べ、隣接する広東省の警察に関係者との面会を求め、事実関係の確認などを続ける方針を強調しました。
今回の問題を巡っては、1国2制度のもと、高度の自治が認められている香港で、市民が中国当局に拘束されたとの見方が広がり、香港市民の間では自治権がないがしろにされているとの懸念が高まっています。このため香港では、親中派の議員が、5人が中国当局の圧力から解放されて経緯を説明しなければ市民の懸念は拭えないとの考えを示すなど、真相究明を求める声が高まっています。

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