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北朝鮮 中国の働きかけも応じず 強硬さ鮮明に
2月6日 4時01分

北朝鮮は、ピョンヤン(平壌)を訪れていた中国政府の高官との会談で、中国側が事実上の長距離弾道ミサイル発射の自制を促したのに対し、「人工衛星の打ち上げだ」とする従来からの主張を重ねて示し、会談は平行線に終わったことが分かりました。
北朝鮮は4回目の核実験を行って、6日で1か月となるなか、事実上の長距離弾道ミサイルの発射を予告し、8日からの予告期間を前に各国が警戒を強めています。
こうしたなか、4日までピョンヤンを訪れていた北朝鮮の核問題を担当する中国の武大偉特別代表が、北朝鮮高官らと行った会談の内容が、外交筋への取材で分かりました。
会談で武特別代表は、リ・スヨン外相やキム・ケグァン第1外務次官らにミサイル発射の自制を促しましたが、北朝鮮側は「人工衛星の打ち上げは科学技術発展のためであり、平和目的だ」と主張したということです。
さらに、武特別代表が朝鮮半島の非核化を求める中国の立場を改めて示したのに対し、北朝鮮側は「アメリカが敵視政策をやめて平和協定を締結しないかぎり、核は放棄しない」とも述べ、会談は平行線に終わったということです。
核実験から1か月を前にした、武特別代表のピョンヤン訪問と同じ日に、北朝鮮は国際機関にミサイル発射を通告し、中国のメンツを潰すかのような行動に出ていて、中国からの働きかけにも応じない強硬姿勢が鮮明になっています。

中ロ外相 北朝鮮に自制求める

ロシア外務省は、ロシアのラブロフ外相と中国の王毅外相が5日、電話会談を行ったと発表し、この中で両外相は、北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルの発射を予告していることについて「深い懸念を表明した」ということです。
そのうえで、「ミサイルが発射された場合、北朝鮮は国連安保理の要請を踏みにじることになり、北東アジアの状況を緊張させる」として、北朝鮮に対し自制を求めています。

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