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清原容疑者「ハメられた」第三者の“密告”疑う…入手先は「しゃべるつもりない」

スポーツ報知 2月5日(金)7時3分配信

 覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が覚醒剤の入手先について「しゃべるつもりはない」と供述していることが4日、分かった。警視庁は暴力団関係者から入手した可能性があるとみて調べる。捜査関係者によると、覚醒剤の使用についても認める供述をした清原容疑者だが、突然の逮捕から2日が経過し、徐々に口数が少なくなってきているという。また、関係者によると「ハメられた」と話すなど突然の逮捕に戸惑いの様子も見せているという。

【写真】報道陣に囲まれた清原容疑者を乗せた警察車両

 4日午前8時43分、警視庁から銀色ワンボックスカーの後部座席に乗った清原容疑者が姿を現した。グレーの長袖Tシャツを着用し、うつむいたまま、一度も顔を上げなかった。上空には報道ヘリが旋回。報道陣は約200人、無数のフラッシュを浴びながら、カメラの放列を横目に、覚醒剤取締法違反(所持)容疑で東京地検に送検された。

 捜査関係者によると、清原容疑者はこれまでの調べに対し、覚醒剤の所持と使用については認めているものの、入手先については一切口を開いていない。「入手先についてはしゃべるつもりはない」と供述を拒否。「誰かと一緒に使ったり、譲り渡したりするためのものではない」とも話しており、個人的に使用するものだったとしている。時間が経過するにつれ、態度を硬化させているという。

 捜査関係者によると、警視庁は清原容疑者が逮捕された今月2日より以前に、東京・港区の自宅マンションから同容疑者が出したゴミの一部から覚醒剤の成分を検出していた。これまでの内偵捜査も踏まえ、清原容疑者が覚醒剤を所持している疑いが強いと判断。2日夜に家宅捜索に踏み切った。

 だが、関係者によると、清原容疑者は弁護士と接見した際、「ハメられた」と話すなど、自宅での突然の現行犯逮捕に戸惑いを隠せない様子だという。オートロックのマンションに捜査員が踏み込んだ際、1人でいた同容疑者は左手に袋に入った注射器1本とストロー1本を持っていた。容疑者の動きを完全に把握したような絶妙のタイミングだっただけに、第三者の“密告”を疑っているとみられる。

 しかし、実際は積み上げた内偵捜査によるもので、外部からの情報による捜索ではなかったという。

 警視庁は、清原容疑者の薬物使用に関する情報を基に、約1年半前から内偵捜査を開始。2014年ごろから国産のワゴン車2台、法人名義とみられる高級外車1台を乗り分け、渋谷区の日焼けサロン、港区のサウナ、銀座のクラブなどに通い、専属の運転手もいた。また、関係者によると、清原容疑者は以前から関西を地盤とする広域暴力団の組員と交際していたとされ、都内の飲食店で同席する場面も目撃されている。

 警視庁は、清原容疑者宅から携帯電話(ガラケー)2台とスマートフォン2台を押収。関係者によると、清原容疑者は逮捕前から4台の電話を使い分け、少なくとも1台は他人名義だった。現行犯逮捕でデータは残っているとみられる。警視庁は、入手先に暴力団が関わっている可能性があるとみて、通話記録やメールなどの解析を進めている。

最終更新:2月5日(金)17時24分

スポーツ報知

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