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トドの頭数調べる初の日ロ合同調査
2月2日 20時57分

国際的に保護が必要とされる一方で、国内では漁業被害を引き起こしているとして、駆除の対象にもなっているトドの頭数を調べる日本とロシアによる初めての合同調査が、北海道の知床半島と北方四島の国後島で行われました。
トドは、国際的に保護が必要だとして環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定される一方で、魚や網を傷つける被害が深刻化し、北海道東部の海域では、年間15頭を上限に駆除が行われています。
調査は、毎年この時期に千島列島などから南下してくるトドの生態を詳しく調べようと、日本とロシアの研究者が初めて合同で実施しました。
このうち日本側では、野生動物の保護や調査をしている知床財団の職員が羅臼町の海岸などを車で回り、双眼鏡を使ってトドの数を数えました。また、小型の無人機「ドローン」を飛ばして沖合の調査を行い、2日は日本側では65頭のトドを確認したということです。
調査は北方四島の国後島でもロシア側によって行われていて、知床財団では今後、情報交換を進めて生息状況を解明したいとしています。知床財団の石名坂豪主任研究員は「トドの動きが解明できれば、漁業被害をなくすことにもつながるのではないか」と話しています。

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