宝塚版「るろうに剣心」快幕!雪組トップ・早霧せいな「生き様もお見せしたい」

2016年2月5日18時25分  スポーツ報知
  • 加納惣三郎(望海風斗=右)と相まみえる剣心(早霧せいな)

 宝塚歌劇雪組ミュージカル「るろうに剣心」(脚本&演出・小池修一郎)が5日、兵庫・宝塚大劇場で華やかに幕を開けた。

 和月伸宏氏原作の人気同名コミックを、アニメ化、実写映画化に続いてタカラヅカで初めて舞台化。かつて幕末に「伝説の人斬り」と恐れられ、今は「不殺(殺さず)」の誓いを立てた剣客・緋村剣心が、禁断の麻薬“蜘蛛(くも)の巣”を巡る争いに立ち向かうストーリーだ。

 剣心の幕末時代は青の着物でクールに、維新後は赤の着物でちょっとおちゃめに。「多面体的な部分を見せていきながら、でも同一人物だと納得していただけるように」と、トップスター・早霧せいなが入念に役作り。スピード感あふれる殺陣でも見事な剣さばきを披露した。雪組のお家芸「日本物」に、明治の文明開化の「洋」の空気感をミックスさせ、コミカルな要素も加えながらタカラヅカらしい豪華なステージを展開した。

 タカラヅカ版では元新選組隊士の加納惣三郎(望海風斗)がオリジナルキャラクターとして加わり、ヒロイン・薫(咲妃みゆ)と剣心の仲を裂こうとする。コミックで人気の個性豊かな登場人物もズラリ。早霧は「それぞれのキャラクターが、過去の自分と闘いながら生きている。トラウマを克服したり、今をどう頑張って生きていくのか。そういう思いが共感、憧れを誘うのでは。その筆頭が剣心。今の時代の人たちにも通じる精神的な部分、生き様もお見せできれば」と意欲を見せていた。

 3月14日まで。東京宝塚劇場では4月1日~5月8日に上演。

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