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国連 ウィキリークス代表の身柄不拘束を求める
2月5日 21時49分

外交機密文書などを公表するウィキリークスの代表、アサンジ容疑者がイギリスで逮捕されるのを避けようと、ロンドンのエクアドル大使館におよそ3年半の間とどまっていることについて、国連の作業部会は5日、イギリス政府などに身柄を拘束しないよう求めました。
ウィキリークスの代表のジュリアン・アサンジ容疑者は、女性に乱暴した疑いなどで2010年にスウェーデンの裁判所から逮捕状が出され、イギリス滞在中に逮捕されましたが、保釈中にロンドンにあるエクアドル大使館で亡命が認められ、およそ3年半に渡って大使館にとどまっています。
イギリスの警察はアサンジ代表が大使館の外へ出れば、逮捕してスウェーデンへ身柄を引き渡す方針ですが、これを避け、エクアドルに出国したいアサンジ代表は不当な拘束状態に置かれているとして、おととし、国連人権理事会の作業部会に調査を求めていました。
国連の作業部会は5日、アサンジ代表の主張を認め、スウェーデンの当局が5年余りが過ぎていながら起訴もせずに、移動の自由を奪っているとして恣意的(しいてき)な拘束に当たるとする見解を示し、イギリスとスウェーデンの両政府に、身柄を拘束しないよう求めました。
これに対して、両政府は国連側の見解に法的な拘束力はないとして、これまでの方針を維持する姿勢を示していますが、アサンジ代表はこの見解に従って、パスポートを返還するとともに逮捕もしないよう求めており、状況に変化が見られるのか国際的な関心を集めています。

英外務省が声明発表 強く反発

国連人権理事会の作業部会がアサンジ代表の主張を認めたことについてイギリスの外務省は5日、声明を発表し、強く反発しました。
この中でイギリスの外務省は、「国連の作業部会の意見によって、変わることは何もない。われわれはアサンジ氏が恣意的な拘束の被害者だという主張を完全に拒絶する」とし、アサンジ代表が逮捕を逃れるためにエクアドル大使館にとどまることを、みずから選んだと強調しました。
そのうえで、「女性への乱暴については依然未解決であり、イギリスは彼の身柄をスウェーデンに引き渡す法的な義務を負っている」とし、イギリス政府としてはアサンジ代表を逮捕し、スウェーデンに身柄を引き渡す方針を維持する考えを示しました。
さらにイギリスの外務省は、「この受け入れがたい状況が今後も許されることに深く失望する」として、エクアドル政府に対して、アサンジ代表の身柄の引き渡しに協力するよう求めました。

スウェーデン外務省も反論

国連人権理事会の作業部会がアサンジ代表の主張を認めたことについて、スウェーデンの外務省は声明を発表し、「アサンジ氏は自発的にエクアドル大使館にとどまっているのであり、彼の意思決定にスウェーデン政府は何の関与もしていない。アサンジ氏はいつでも大使館を出る自由がある」として恣意的な拘束には当たらないと反論しました。

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