ボンズのSLE物語5~入院、まだかなぁ(´・ω・`)~
2016/02/03
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1.入院準備、始動!
さぁ。
オイラは膠原病らしい。
で、全身性エリテマトーデスらしい。
そいつは略して、SLEというらしい。
「入院してください」と宣告されるも、ベッドが満床。
よって、自宅待機。
まーた、家でゴロゴロだーい。
それでも、具合が悪い原因がどうやら判明したので、
不安感はいっとき遠のく。だから、割と元気だった。
このまえ大学病院の入院受付窓口で、「入院の手引」とやらをもらったので、
用意周到なオイラは早速、読んでみた。
なになに。
持ち物とな。
院内設備とな。
ご飯の時間。
面会。
郵便物。
ふむふむ。
入院のイメージ…あんまり沸かず…
難しそうなことは特になさそうだ。
足りないものがあれば、売店で何でもそろうって、窓口のお姉さん言ってたしな。
よーし、予習OK!(“´∀`)bグッ!
入院して治療を始めたら、3カ月は出られないと聞いた。
「ちょっとなー。なんかなー。」
行方不明で騒ぎになっても(どんだけ人気者だと思っているのかw)と思い、
親しい友達には連絡した。
まあ、あとは口コミで広がるだろうしな。
幼稚園時代からの付き合いの友人にまず電話をかける。(もちろん、固定電話。)
「やっほーやっほー、オイラさぁ、ちょっと入院するからさー、そこんとこよろしく!」
「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
「お見舞いに来てもいいよ(・∀・)ニヤニヤ」
たわいのないおしゃべりをして、受話器をおいたら、なんだかしんみりしてしまった。
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2.悶々、しんみり。
悶々浮かんでは消える。後悔の様な、なんだか、もやもやしたことども。
オイラは、高校生になったら、山登りをしたかった。
中学を卒業するまでに、父親に連れられて、ちょこちょこ山登りに出かけていたのだ。
ちょっとイイ登山靴も持っていた。
山岳部に入って、昼休みに近所の山に走って登ったりしてみたかった。
プロトレックの時計を買って、縦走してみたかった。
すっごい大きなリュックに色んな物詰めて、山歩きをしたかった。
内科の先生とか皮膚科の先生とかこの前診てくれた教授とか
父親の友達のお医者さんなんかには、
「体に負担のかかることはダメ」だって言われたなぁ。
「日光に当たるのもダメ」だって言われたなぁ。
山登りってお日様にあたるよね…
もう山登り、できないのかな。
それなのに、プロトレックの時計つけるのも、変だよね(´・ω・`)
雑誌から切り取ってあった特集記事を、そっと捨てた。
オイラは、小学校からずっと、リコーダー部に入っていた。
中学校でもたくさん練習して、みんなで全国大会の金賞を勝ち取った。
卒業して、高校生になっても、一緒にやろうねって、約束した仲間がいた。
それなのに、しょっぱなからコレだw
リコーダー仲間には、
「8月頃退院するから待ってねー」
と伝えた。仲間も当然うろたえる。
「大丈夫??」
「はやく元気になれよー!」
「待ってるからね!」
あのとき、みんな、待っていてくれてありがとう。
解散にならないで、よかった。
退院したら、演ろうね!待ってて、ごめん!(´;ω;`)ブワッ
3.両親のキモチ
オイラの両親はこの事態をどう思っていたのだろう。
オイラは、両親が年取ってから生まれた、一人娘だ。
何不自由なく育ててもらった。それなりに期待もかけられてきた。
そんな大事な大事な娘が、難病。そして一生治らないという。
ズーン。そんな雰囲気の両親でした。
入院が決まったある日、昼間にうつらうつらしていると、
横向きに寝ているオイラの後ろから、父親の嗚咽が聞こえてきた。
オイラも涙が出てきた。ばれないように鼻水をすする。
オイラのせいじゃないんだけど、親不孝、かなぁ…。
泣かないでくれよ、父ちゃん…。
母親に至っては、あからさまに嘆いている。
いかんせん、自らの腹を痛めて生んだ娘だ。
自分たちの血が悪かったのだ、としきりと詫びられた。
特に、母方の家は某所の旧家で、比較的血が近い婚姻が多かったそうだ。
だからってそんな、ねぇ。
だいたいそもそも、オイラたちが聞いてみた限りでは、
親戚縁者に膠原病の人間はいなかった。
「100パーセント遺伝するようなもんじゃないって、
先生も言ってたじゃん。母さんが気にすることじゃないよ。」
あんまり嘆く母親にちょっとイラつきながら、そう言ってみたものの、
気持ちが落ち着くには時間がかかったろうな。
3.入院直前の食生活
なんだかんだ言っても、熱はまだある。
特に運動するわけでもない。
おおむね、横になっている。
なんだかんだ言って、食欲はイマイチ。
結局、冷蔵庫をあけては「牛乳」や「ソフトカツゲン」を飲んで
命をつないでいたような記憶。
口にできそうなものを、少しずつ口にする。
これが「ソフトカツゲン」(500ml)だ!
バランス?それどころじゃなーい!
※ソフトカツゲンをご存じない方は、ググってください(´∀`*)ウフフ
4.いっぽんの、電話
入院を目前にしてウダラウダラしていたある日、家の電話が鳴った。
「もしもし、ボンズです!」
「○日に、荷物を持って入院受付窓口に来てください。」
大学病院から電話が、とうとう!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
いざ出陣!
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