ボンズのSLE物語4~「膠原病なので入院するよ!高山病じゃないよ!」~
2016/02/03
前回までのあらすじ
熱が出るわ手が腫れて痛いわ、どうなっちゃったのオイラの身体。
あちこち病院にいったら、どうやら、「膠原病」ってやつらしい。
そのなかの、「全身性エリテマトーデス」、らしい。これから精密検査だってさ…
どうなるの、オイラの花の高校生ライフ!!щ(´□`)щ オーマイガーッ!!
1.入院にむけて、ゴロゴロ待機
もうしばらくは学校にはいけない。
もしかしたら 永 遠 に ?!(ヾノ・∀・`)ナイナイ
なんか、わったわたで、入院することになっちゃったからなー。
ほっとするやら悲しいやら。
外で遊びほうけるわけにもいかない。そんな体力も気力もない。
ずーっと家でゴロゴロしていた。
思い返せば、何をして過ごしていたんだろう。
今ならフェイスブック眺めたりツイッター眺めたりyoutubeみたり。
寝たままできることはたくさんあるけれど。
スマホいじりながらゴ~ロゴロ
当時は、携帯電話なんて持っていなかった。
タブレットもない。windows98もmacOS8も、まだうちにはなかった。
そもそも同級生たちが高校生になってようやく、
PHSやポケベルを持つようになった時代だった。
若人の皆さん、知っていますか?ピッチ、ベル、ルーズソックス!
ふふふ、もはや歴史ですね!(これでボンズの年齢がばれる)
さて、オイラはゲームボーイやらのポータブルなゲーム機も持っていなかった。
似たようなものといえば、「ポケットチャレンジ」くらいか。
(Benesse。当時は高校受験対応のソフトがあった。)
となると、できることはもう残り少ない。
読書だ。父や母の書棚から引っ張り出して、いろいろ読んでみる。
泣き虫なのですぐ感動して泣く。泣き疲れて寝込む。
そうすると、夢を見る。
びっしょり汗をかいて、途方に暮れて、目が覚める。
まさに、こんなかんじ。
この夢は、十数年たった今でも時々みる。
おいていかれる恐怖。
群れるのは好きじゃないのに、みんなが当たり前にできていることを
当たり前にできなくなるのが怖かった。
そんなこんなで、読むか寝ているか。となると、食欲もわかない。
フラフラと台所に降りていき、
「ソフトカツゲン」ばかり、飲んでいた。
これがソフトカツゲンだ!(1000ml)
※ソフトカツゲンをご存じない方は、ググってください(´∀`*)ウフフ
2.入院に向けて、教室の私物撤収
少し体が落ち着いたころ、放課後の時間帯を見計らって、
担任の先生にあらためて事の次第を報告しに行った。
ついでに、教室のロッカーにおいてあった私物をとりにいった。
いつ戻れるかわからない。そしてきっと、このクラスには戻れない。
ロッカーの中身は、教科書や副読本、辞書の類だっただろうか。
(ロッカーにおいてある時点で予習復習がなっちょらんのが見え見え!)
教室も廊下も無人なのを確認して、ササッと侵入した。
自分の机に目をやる。
ずっと休んでいるから、教室が既に懐かしい
(´▽`) <よかった、花とか活けられてなかったw
そっと手を触れてみる。ひんやり。
1週間くらいしか一緒にいられなかった机。また、さよならだよ。
と、そのとき!ふいに同級生に声をかけられた。
「あ、ボンズちゃんだ!大丈夫?体の具合どう?みんな心配してたんだよー!」
「わ、ありがとう!ごめんねー。いやーマジ参ったわ。入院することになっちゃった。」
「にゅ、入院?!たいへんだぁ!よくなるんでしょ?」
「そりゃーよくなるさぁー。こうげんびょう、ってきいたことあるかな。
そのうちの一つの病気らしいんだ。治せるけど、時間がかかるんだって。」
「親戚にその病気の人いたよ!今とっても元気だよ。ボンズちゃんも、大丈夫!」
つやつやした黒髪の彼女、たった一週間も教室にいなかったオイラに、
気さくに話しかけてくれた。
「ボンズちゃん、大丈夫だよ!」
そしてとっても心配してくれる。
こんなにいい人なのに!オイラは、彼女の名前がわからなかった…
私服の高校だから名札もないし、むーん。
ひとしきり話して、ありがとう、ありがとう、( ´Д`)ノ と、
手を振って別れた。
もうきっとこのクラスには戻れない。
廊下を歩きながら、涙がこぼれそうになったけど、我慢。
さよなら、いちねんにくみ。
さいごに優しくしてくれたカノジョ、ありがとう。