退職します
こんにちは、ひゃくいち(@tanabe101)です。
世の中にはシャレにならないレベルの人見知りの方もいらっしゃるのではないかと思います。わたしもその一人です。会社の誰からも注目されることなく、オフィスの隅っこのほうで余生を静かに過ごしていたいものですよね。
そんな人間にとって、最も世知辛い瞬間のひとつが「退職」ではないでしょうか。「ooさんが、××付で退職することになりました」と全体朝会などの場で発表されようものなら、不特定多数の視線にさらされてしまうからです。
本当は退職したいのに、それが怖くてなかなか言い出せないでいる。そんな退職ハラスメントに見舞われている方のために、無理なく退職するためにやっておくべき5つのことをわたしなりの経験からご紹介します。
退職することが社内に発表されたあとにオフィスの私物を片付ける行為は「いかにも」ですよね。「退職するってことをわざとらしくアピールしてんじゃねえよ」などと周囲から心の中で罵倒されるリスクにもつながりかねません。
だからこそ、退職するタイミングを見定めたら、社内に発表されるよりも前の段階で、私物を少しずつ家へ持ち帰っておくのがおすすめです。ただ、大きな紙袋などを使えば、「あれ、あいつ(名前なんだっけ)、退職するのかな」などと推測されてしまう危険性もあります。
そこで、わたしはいつも大型連休のあとに退職するようにしています。こうすると、大きな紙袋を使って大型連休のまえに私物を片付けていても「連休に備えて掃除するなんて、見かけによらず偉いな(名前なんだっけ)」などと、まず気づかれません。
なるべくなら人と話したくないわけですから、退職時の引き継ぎは悲劇と言っても過言ではありません。
そんなときは退職の少し前の段階で、いったん長めに音信不通になっておきましょう。わたしの場合は中国へ行き、業務で使用するコミュニケーションツールが一切通じない状況に身を置きました。
【お詫び】年末年始に中国で音信不通となってしまった件について
自身が担当している業務を不可抗力的にチーム内に割り当て、必然的に引き継ぎを完了させることができますよ。「ああ、なんだ。別にあいつがチームにいなくても、業務って普通にまわるんじゃん」という印象を与えることができたら大成功です。
どんなに存在感が薄く、興味や関心を引かない人間だとしても、周囲の人たちは社交辞令として「どうして退職するんですか」と聞いてくるはずです。
そんなときは、いちいち答えていると精神が壊れてしまいますので「コレなんですよ」と、気まずそうに人差し指を立て、唇に軽く押し当てましょう。「ああ、こいつ、なにかしら会社から口止めされている理由があるんだな。それなら聞くのはよそう」という感情を引き起こすことができます。
誰も「口止めされている」だとか「秘密にしなきゃダメ」だとかは言っておらず、あくまで「コレ」としか言っていないのがポイントです。一切の言質を残すことなく、望ましい結果を得ることができます。
退職の挨拶は、事前に済ませておきましょう。たとえば、ブログやSNSなどで「本来であれば一人ひとりにご挨拶すべきところ……」などといったスタンスで、文書によって通知しておくのが一つの手段です。
東京から京都へノープランで移住することにしました。いや、大阪かも。
そのような方法が取れない場合は、「お世話になりました。実は退職することになりまして」と、一人ひとりに対してゲリラ的に挨拶を済ませていきましょう。メッセンジャーなどのチャットツールを駆使するのもいいですが、もし勇気を出せれば口頭のほうが印象は良いでしょう。
たとえば、エレベーターなどで誰かと二人きりになってしまったときなんて、むしろ会話のネタになって助かりますよ。タバコを吸う人は喫煙所は絶好の機会になりますし、タバコを吸わない人は会社のメンバーがよく利用する自動販売機付近なんかで待ち伏せして、一人ひとりに声をかけて狩っていくのも良策です。
もしかしたら「人見知りにとっては相手が一人であっても話しかけることは厳しいじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、大勢の前で挨拶するよりはマシじゃないでしょうか。
というのも、最後の5つ目が
だからです。
これで退職時における最も苦痛のひととき、「全員の前で最後の挨拶」という無用な修羅場を回避することができます。
ただ、いきなり(5)をおこなうとあまりにも無礼になってしまいますので、(4)の段階を踏むようにしたわけですね。「このステップをはさむことで、大勢の前で挨拶しなくて済むのなら」と心の中で唱えれば、きっと乗り越えられるはずですよ。
もし「送別会をしましょう」などとあたたかくも提案されたら、「ありがとうございます(泣)ただ、今はドタバタしているので……こちらからまたお声がけしますね♩」と伝えておきましょう。
向こうとしてもやりたくもないことを単なる義務として言っているだけというのが本音なので、こちらから声をかけない限りはそのままウヤムヤになるはずです。
ちなみに、わたしも本日が最終出勤日なのですが「風邪と診断された」ため、大変遺憾ではありますがオフィスにはおりません。
仕事に行きたくない!そんなあなたに「欠勤理由カレンダー」を作りました
これからも人間の一人として、大阪で生きていこうと思います。
お大事に!
【殿堂入りの記事】