旧国際児童文学館 名建築の使い道、募集中
名建築なんですが、いい使い道ありませんか−−? 橋下徹・前知事が2009年に閉鎖した後、廃棄物や公文書の保管場所になっている万博記念公園内の旧府立国際児童文学館(大阪府吹田市)。府は民間事業者から活用アイデアを募集している。
鉄筋コンクリート2階建てで、白い外壁が特徴的だ。公共建築百選に選ばれた。児童書を収集・公開する文学館として約25年間親しまれたが、橋下氏は09年12月、コスト縮減などを理由に閉鎖した。
その後、旧文学館には別の府施設が排出したPCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物が持ち込まれ、処分するまでの間、一時保管している。書庫には公文書を置き、建物内部は一般公開していない。
府は、大阪万博(1970年)から半世紀となる2020年を前に、旧文学館を集客に活用する方針に転換した。万博のシンボル「太陽の塔」そばにある立地の良さを生かす。
しかし、具体的な活用策はまだ「白紙の状態」(府の担当者)。まずは民間からのアイデアを募集することにした。締め切りは4月22日。府は「将来的には、運営事業者を公募する」としている。【熊谷豪】