僕は海外旅行が好きなんですよ。
ここ数年は、全く行けてないですが…。
学生時代から、アメリカはニューヨーク、ロサンゼルス、カナダはトロントからのナイアガラの滝へ、オーストラリアではパースとケアンズという2都市に短期留学してました。
そして大学院時代の卒業旅行は、研究室の皆とグアムへ。
生協で頼んだら、3泊4日で39,800円(飛行機、宿代)という値段!
『え、グアムってこんなんで行けるんだ!』
とはしゃいでいた思い出がありんす。
とはいえ、宿はしっかりしたホテルで、海も目の前。
こいつはホテル前の海岸で撮った写真でやんす。きれい!!
卒業旅行シーズンにしては破格の価格で行けたのでした。
みるおかはケチで『コスパ』とかめっちゃ気にするタイプなので…
そんな僕でも大満足の卒業旅行だったのです。
しかし、残念な点も…
今回は、『日本語ばかりでつまらない』とも言われるグアムについて、実体験を基に振り返ってみます。
【目次】
グアムは日本語ばかり…は本当?
あ、もう結論言うと本当です。
もはや外人が多い日本です。
個人商店のおっさんも日本語を喋ります。
ホテルマンだとほぼネイティブの日本語です。
『タクシー乗り場』という看板があります。
タクシーの運転手が『どちらへ!?』と話します。
海は綺麗、観光スポットも沢山、人も皆優しい…
素晴らしい島だ…それは間違いない。
ただ、僕の印象は、
沖縄と変わんなくねぇ?
でした。
しいていえば、飯くらいか。
アメリカサイズの肉を焼いた塊が露店で売ってるのは、さすが外国っぽかったですが。
『グアムって英語話せなくても大丈夫って本当?』
に返答するなら、
『大丈夫だよ!むしろ全員日本語で話してくるから、英語使わせてくれないよ!』
のレベルでした。
ちょっと肩透かしを喰らった感じ。
うーむ…
グアム観光産業の現状
旅行者に占める日本人の割合
少し古いデータですが、
2008年の全訪島者における日本人の割合(日本人率)は約75%だったが、最新の月別訪島者数(2009年 9 月速報値)では、総数9万2126人に対して日本人7万8650人であり、「日本人率」は約83%だった。
出典:米領グアム島にみる日本人観光の特性とその歴史性(http://www.kansai-u.ac.jp/Keiseiken/publication/material/asset/chosa107/107_05.pdf)
グアムへの旅行者は8割が日本人!
旅行者数自体は減少傾向にあるみたいですが、すげー割合ですね。
観光がメイン産業でその状態じゃ、そりゃー日本仕様になるわな。
この文献では、グアムの観光産業と日本人の関係について、学術的に言及されていて、とても面白かったです。
日本人の旅行者は減少傾向
グアム政府観光局の公式HPで、日本人の渡航者数推移を調べてみると、ここ10数年は減少傾向が続いています。
反対に、”韓国人率”は上がっているみたいです。
しかし、元々旅行者に占める割合が、日本人8割に対し、韓国人は1割以下。
グアムにとっては大打撃ですね。
景気もあるだろうけど、どんどん減るのはなんででしょー?
普通に楽しいのに。安いし。
科学的ではないですが、実体験からちょっと考察してみます。
クラブにて
当時の僕は、
『海外来たならクラブ行くだろ!!?』
という少し頭の悪い思想を持っていました。
本質が理系のコミュ症なので、日本では小さく縮こまってますが、海外に行くと態度が大きくなるタイプ。
どことは言いませんが、グアムで有名なクラブへ遊びに行きました。
僕はリズム感がゴミなのであまり踊りませんが、洋楽や EDMが大好きなのです!
DJが片っ端から洋楽メインストリームのEDMやR&Bを流し…
そしてフロアに溢れる日本人
『(…渋谷かな?)』
が正直な感想でした。
どことなく期待外れな感覚。
友人たちと行ったので、内輪でカクテル飲みながら、見よう見まねで踊ったり、なんだかんだ楽しんでいました。
そして、最後…
DJが放つラストトラック…
DJが言う。
『Hey!JAPA〜〜〜〜〜 N!!!』
『元気ぃーーーーーー!!??』
超冷めた。
いやあかんやん。
さすがに日本語はあかんやん。
つーか『JAPAN』言っちゃってるし。
一応、日本人ぽくないアジア人や、欧米人もちょびっと混じってるけど…。
『 Today's last.......』
『"Automatic!!!"』
それまでEDMが響いていたフロアに流れるあの出だし。
テュクテュクテュクテュク!ル〜〜ル〜〜ルル〜♪♪
から始まるあのトラック。
(°_°)の顔になりました。
"Hey!JAPAN!元気!?"にも動じず、バカみたいにはしゃいでた若者達も(°_°)の顔になりました。
圧倒的なコレジャナイ感。
外人DJの『お前らコレ待ってたんだろ?!』が前面に出るドヤ顔。
フロアに漂う『(違う、僕らはこれを聞きにグアムのクラブに来たんじゃない)』という一体感。
いや、宇多田は大好きなんですけど。
アルバムも全部持ってたんですけど。
『いや、違うよね?』
って話ですよ。
海外旅行に求めるのは『非日常』では?
前の項で、グアムへの渡航者で日本人の割合が減少しているという話ですが…
その”一因”がわかった気がしました。
”『日本語が通じる』どころじゃない圧倒的『日常感』”ではないかと。
日本人に特化しすぎた結果、日本人に寄り過ぎてしまい、結果として多くの人が海外旅行に求める『非日常』が、グアムから失われたのではないかと思うのです。
少なくとも、僕は海外に行くときは『非日常』を求めています。
知らない人、知らない文化、日本語が通じないスリルに突入するのが目的です。
グアムの海やショッピングは十二分に楽しめました。
景色も最高。
でも、この状態なら、しっかりと日本語が通じて便利な沖縄の方が良いじゃない!てのが正直な感想。
グアムの観光産業と、僕ら(と言っていいかわかりませんが)の求めるものにギャップがあるんじゃないのかなぁ…と思うのです。
まぁ、4万弱で行けるなら、十分元は取れるほど楽しめるんですがね。
ちょっと残念な部分が見えてしまった話でした!
……ヨーロッパ行きたいなぁ(遠い目)
みるおか