こんにちは、ほそいあやです。
今日はロシア料理です!
高田馬場にある、本格ロシア料理の「チャイカ」でランチを食べて、食後のお茶などもいただいてきましたよ。
チャイカは1972年に歌舞伎町で開店しました。馬場に移ってからは15年くらいだそうです。
駅前のビルの2階、お店の扉をあけると、広い空間に重厚なインテリアがずらり。ここが高田馬場ということを忘れそう。
マトリョーシカ越しにBIG BOXが見えるので、間違いなく高田馬場のようです。
ランチメニューは現在6種類。同行者はピロシキとつぼ焼きが楽しめるトロイカ・セット、私は肉料理がメインのピーチェル・セットを選びました。
ランチもコースのように一品ずつ提供されます。お昼からゴージャスな気分♪
ちなみに、コース料理のルーツはロシアだそうです。大皿料理で出すと冷めちゃうから考え出されたらしい。てっきりフランス発祥だと思っていた。
最初に出されたのはボルシチ! しょっぱなからザ・ロシア。
このお店では日本人の口に合うようにトマトを多めにしているそうです。トマトの赤に溶けるビーツの赤紫色が綺麗。ビーツはなかなか手に入りづらい印象があるけど、さいきんは健康野菜として注目されるようになり、ちょくちょく売られているのをみるようになりました。血糖値の上昇を緩やかにするので、食前に食べるのは理にかなっているんですね。
前菜メニューにはビーツのサラダもあります。
サワークリームはほとんどのロシア料理に入っていて、フランスにおけるバター、日本における醤油、のようにロシアでは欠かせない調味料であるようです。
ビーツのちょっと芋っぽい甘みとサワークリームの酸味がきいてておいしいなー。 さすが世界三大スープのひとつですわ。ダイエット効果も嬉しい。
つぼ焼き(やっぱりケンタッキーのチキンポットパイはこれがモデルでしょうか)。
形がキノコに似てるので「グリブイ(ロシア語でキノコ)」と呼ばれているそうです。
パンを外して中身に浸して食べます。もったりしているのでパンに絡みやすい。熱々クリーミー、奥深いコクは冬にぴったり。ロシア人ってこんなにおいしいもの食べてるのか。冬は寒い国の料理に限る!
ロシアといえば忘れちゃいけないピロシキ。
私は子どもの頃に冷凍のしか食べたことがなく、それは中華あん(?)のようなものが入った肉まんを揚げたようなイメージでした。本物はもっと色んな香辛料で味付けされているんですね。このスパイシーさはお酒のおつまみでもいけそう。
ピーチェル・セットの肉料理。今日はビーフストロガノフです。
キノコのソースがこってりと肉を包んで、口の中でとろけます!
つけあわせのカプースタ(キャベツの塩漬け)もすごく良い。見た目はザワークラウトに似てるけど、酸っぱくなくてシンプルに塩とディルを使った漬け物です。ロシアでは野菜も魚もなんでも塩で漬け物にするそうです。
ライスとパンは選べます。今回ライスにしたけど、パンに残りのソースをつけて食べるあれ、やりたかったなあ。
ストロガノフは人名で(諸説ありますが)そのむかし年をとって歯がなくなったストロガノフさんのために、料理人が牛肉を食べやすいように小さく切って煮込んであげたのが由来だそうです(有名な話かもしれないけど、私は知らなかった……)。
食後のお茶は、いちごジャムを入れた紅茶。ロシアでは紅茶をがぶがぶ飲むそうです。寒いからな。
庶民にとってお茶が高級品だった昔は、人参などを干してお茶代わりにしていたという話をきいて、それもおいしそうだなと思いました。おしんの大根めしに惹かれるのあの気持ち。
この日も寒かったのだけど、ジャム入り紅茶はいいですな。暖まるし、デザートも兼ねる。ラズベリージャムやバラのジャムも合うそうなので家でもやってみよう。
これでランチはおしまい。お腹いっぱい!
一品ずつ持ってきてくれるのは特別感があって嬉しいな。
さて、ロシアといえばもうひとつ、アレがあるよね。
ウォッカ。
チャイカでは、ベルーガという最高級のウォッカが飲めます。
値段を見てください。ショット(30ml)が1,200円〜3,000円……。
うひょーと見ていると、店長の赤尾杉さんが「どれかどうですか?」とすすめてくれました。そんなつもりじゃなかったんですが、物欲しそうな顔色バレましたか。
まず、1,200円のノーブルベルーガをいただきました。アルコールは40度とウイスキーくらいだけど、不思議とすいすいっと入っていく。うまくいえないけど、アルコールの強みそのものがおいしいと感じるお酒です。
学生時代に愛用していた安いウォッカ、あれにもずいぶんお世話になったけど、次の日絶対二日酔いになるんだよな。これはならないそうです。雑味がないもんなー(二日酔いになるまで飲むお酒じゃないということは確かだけど)。
おつまみにと、セリョートカ(ニシンの塩漬け)を出してくれました。先ほどのキャベツと同様、これも塩のみの漬け物です。ちょっとしょっぱいのが強いお酒にめちゃくちゃ合うんです!
これ食べながらだったらいくらでも飲めてしまう気がして危険。
ロシアでは、商談するとき双方の間にウォッカのボトルを置くそうです。まず飲んでからじゃないと話が進まないらしい。
赤尾杉さん「ロシア人は笑わないんですよ。前うちにいたロシア人のスタッフも常に真顔なのでお客さんを怖がらせていたようで。でもロシアだとそれが普通なんです」
「ロシア人が笑わない」って逆にキャッチーだ。
そしてどの国でもお酒は笑顔を引き出すものなんですね。
赤尾杉さん「ゴールドライン(最高級のやつ)も飲んでみますか?」
えっ……、でもそれ1杯3,000円では……。
せっかくだから、いっちゃいますか。
まろやかで、すーっと後味が消えていくような感じ。さっきのノーブルと比べて(私の舌ではあまり違いがわからないけど)穀物の香りなのか、上品な香り。
予期せず訪れた至福の時である。
重厚な黒い箱には、蝋封を砕くハンマーときれいにするブラシが入っています。
このベルーガのゴールドライン、店によってはボトルが15〜16万円らしい……。
ひえーー!
今日はすごく貴重な体験をさせてもらいました。いろんなロシアトリビアも聞けて、ちょっとだけロシアが身近になったかも。今度は夜こよ〜っと。
以上、「高田馬場 チャイカ」でした。
ちなみにお店は終日禁煙です!
プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
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Twitter:https://twitter.com/hosoi/