娘が杏仁豆腐好きなのでよく作ります。でも、なんだか理想の杏仁豆腐にならないのですよ。
試行錯誤の過程
・杏仁そうの裏側に書いてある作り方でつくる(寒天を砂糖水で煮溶かし、牛乳で溶いた杏仁そうを少しずつ入れて温める)
・↑の寒天をゼラチンと半々にしてみる
・ゼラチンを半々にしつつ牛乳を少し減らして生クリームを入れてみる
まあまあおいしいけど、どれも自分の中では今一つでした。
従来型の惜しい点
1.甜杏仁の香りが弱い
2.かといって杏仁そう後の温めを控えめにすると粉っぽい
3.ぷるん、つるんという舌触りにしたい(寒天だとコリッとなり、ゼラチンだとむにょっとなる)
4.滑らかさとコクも欲しい
1.と2.は、温めなくてもさっと溶ける状態なら、香りが飛ばずに済みそうです。というのも、杏仁そうを温めている間ものすごい香りがするので。杏仁そうには甜杏仁(杏子種子核)の他に色々入っているのですが、もし粉っぽさが甜杏仁のせいじゃないなら、純粋な「甜杏仁パウダー」を使えば良さそうです。
これ。200gで2400円、何気に高級食材なのだ
3.は寒天を0%にして、ゼラチンの代わりに「アガー」を使ってみました。
4.は、やはり生クリームだろうと思うのですが、買いに行くのが面倒なのでとりあえず水を入れずに牛乳100%でつくってみることにしました。
できた
甜杏仁の香りが強く、つるん、ぷるん、でコクもある杏仁豆腐になりました!ウマイ。ところが、こんどは甜杏仁の香りが強すぎたのか娘には不評…。まあ、大人向けと言うことで…T_T
つくり方
1.牛乳500ccを鍋肌が湧くくらいまでに温め、砂糖大匙2~3とアガー10グラムをよく混ぜ合わせたものを溶かしいれる。(アガーは90度以上で溶けるようです。またダマになりやすいため、あらかじめ砂糖と混ぜておくとよいです。蓋のある容器に入れてじゃかじゃか振るとすぐ混ざりますよん。)
2.火を止めて、甜杏仁パウダー大匙2を茶こしなどで少しずつ溶かしいれる。
3.容器に入れて冷やす。
やはり甜杏仁パウダー だった
やはり杏仁そうの中の、甜杏仁パウダー以外の何かが溶けにくかったらしい。甜杏仁パウダー単体だと熱湯で良く溶けました。香りが飛ぶことなく、加熱時間も短く作れます。
甜杏仁パウダーは高くつきますが、大匙2=10gで20回分、1回5食分作れるのでまあいいかなと思います。
これ、半量でもいけるんじゃないかな?今度実験してみます。
アガーはさらっとしたゼラチンのような感じ
アガーはゼラチンよりもあっさり感が出る気がします。杏仁豆腐にぴったりでは?
使い方の注意点としては、アガーは水分を含んだダマになってしまうとゼラチンより溶けづらいので、事前に砂糖と混ぜて少しずつサラサラと混ぜながらいれると良いようです。
ちなみに、
・ゼラチンの場合は水でふやかしてさらにレンジでチンしてから熱湯に混ぜると均一になります。
・寒天の場合は熱湯で透明になるまでグラグラ沸かします。
手軽さはゼラチンが一番かなー。
漢方としての甜杏仁
甜杏仁パウダーは要するにアンズの種子の中身を粉にしたもの。漢方らしく、アミダグリンという成分が含まれているようです。薬効としては、咳やぜんそくを鎮めることなど。ちょうど咳で夜眠れなかった時期に食べたので、体が欲していて余計においしく感じられたのかもしれません^^;おかげさまで(?)咳は治りました。
おしまい。