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ギリシャ 年金制度改革に対し大規模抗議デモ2月5日 4時58分
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厳しい財政状況が続くギリシャで4日、EU=ヨーロッパ連合から金融支援を受けるため政府が進める年金制度改革に対し、労働組合が大規模な抗議デモを行い、国民の反発が強まるなか改革の実現は難航も予想されます。
ギリシャの首都アテネで4日、政府が進める年金制度の改革に対し主な労働組合が一斉に抗議デモを行いました。年金制度の改革案では、受給開始年齢を一律67歳に引き上げ、職種ごとの年金基金を一元化するなどとしていて、これに対し、労働組合側は年金の削減につながるものだと抗議の声を上げました。また一部の過激な若者が機動隊に火炎瓶を投げつけましたが、けが人などはいませんでした。抗議デモには、少なくとも4万人が参加したということで、去年1月にチプラス政権が発足してから最大の規模になりました。
デモに参加した看護師の女性は「国民全員が生きていけるだけの年金をもらわなければいけません。それに、厳しい労働環境で67歳まで働くことなど不可能です」と訴えていました。
財政再建に取り組むギリシャは、EUから金融支援を受ける条件として厳しい財政緊縮策の着実な実施を求められていて、年金制度の改革案を今月中にも法制化したい考えですが、国民の反発が強まるなかで難航も予想されます。
デモに参加した看護師の女性は「国民全員が生きていけるだけの年金をもらわなければいけません。それに、厳しい労働環境で67歳まで働くことなど不可能です」と訴えていました。
財政再建に取り組むギリシャは、EUから金融支援を受ける条件として厳しい財政緊縮策の着実な実施を求められていて、年金制度の改革案を今月中にも法制化したい考えですが、国民の反発が強まるなかで難航も予想されます。