外国人観光客に聞いた「日本に来てイラッとしたこと」

昨年の流行語“インバウンド”。海外から日本へ来る観光客を指すこの言葉を日常でも耳にすることが増えた感がある。2015年の訪日外国人数は1973万人。突然、大挙して外国人が押し寄せたために困った事態も発生しているという。“インバウンド”とは名ばかり、まだまだ言葉だけが独り歩きしているのか。珍現象が繰り広げられる現場を街で探ってみた。

外国人恐怖症の日本人にイライラする欧米人【English対応編】


 インバウンド対策には欠かせない存在の「英語」。だが、いまだ英語アレルギーが抜けない日本人に、イライラを募らせる外国人も多い。

ここがへんだよ[日本のインバウンド]

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「日本人女性をエスコートして飲食店に行くと、多くの店員は彼女に『何名様ですか?』と聞く。本来なら男性の僕に聞くべきでしょ」(イギリス・男・41歳)

「日本滞在中にホルモン剤が切れ、レディースクリニックへ行き『ホルモンドラッグが欲しい』と説明したけど、受付では英語が通じず、別の患者さんが通訳してくれたけど、『うちでは扱えない』とのこと。東京なんだし、外国人やゲイへの対応も柔軟にしてほしいね」(シンガポール・男・33歳)と、英語だけでなく文化的背景や引っ込み思案な態度にもダメだしが。

 観光客には欠かせない交通機関でもそれは同様で「秋葉原に行きたかったけど、駅名の英語表記は小さすぎて見づらいし、駅員さんの説明もあやふや。周囲の日本人に聞いて電車に乗ったら、着いたのは赤羽橋という謎の駅。国際的大都市なのにこんなレベル?」(フランス・男・27歳)とはごもっともなお叱りだ。

 積極的すぎる応対も問題で、「築地の寿司屋で『俺は30か国語で接客する』と豪語する呼び込みのおっさんを発見。とあるバックパッカーの若者に出身地を聞き、彼が『ハンガリー』と答えると、ダジャレか本気か『アーユーハングリー?』と叫ぶおっさん。ハンガリー人が失笑する姿を見て、同じ日本人として恥ずかしかった」(男・36歳)との意見も。

 東京オリンピックに向け、各所で急速なインフラ整備が進められているが、「日本の駅や建物にはほとんどの場所にエスカレーターがあるけど、イギリスでは基本的には車椅子の人用。だから、普段はほとんど使わないので乗るのがコワい(笑)」(イギリス・男・32歳)と意外なカルチャーギャップも。

 観光立国を目指す日本。だが、インバウンド市場においては、さまざまなカルチャーギャップがあることも念頭に置かないと思わぬ失態に繋がり兼ねないかも。

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