私たち青春基地のwebローンチを行った11/22の記念イベント。レポート後編では、文部科学省大臣補佐官であり、慶應義塾大学の教授であられる鈴木寛さんと、b-lab(文京区青少年プラザ)の館長を務める今村亮さんのトークセッションをお届けします。
「これからの未来は若者がつくっていく!」青春基地へ期待するもの
鈴木寛さん:すずかんです。青春基地おめでとうございます。私は代表・和己ちゃんの所属するゼミの先生をやっています。
みなさん「花燃ゆ」は観たことありますか?このドラマの舞台が、山口県の萩にある「松下村塾」です。松下村塾は行ってみるとすごく狭い。でもそれに対比して、そこで彼らがつくったことは凄くて、そこに感動してもう20回くらい行ったことがあります。どの時代も、どの国も、その国の新しい歴史が産まれる時は全部若者が起こしてきたんだなと。
今村亮さん:NPOカタリバの今村亮と申します。ここ@アーツ千代田3331から歩いて15分、日本で恐らく唯一の公共の秘密基地であるb-labの館長を務めております。和己さんと出会ったのは、彼女が高校2年生の時、そこから青春を駆け抜けて行く姿を見てきた歴史の証人の1人としてお招き頂いたのであろうと思っています。
僕はたぶん青春基地が起こすのは、メディアの効果を最大化することや、それによってメディアの在り方を変えることではなくて、松下村塾や、今日会場に来てくれている和己さんの周りに残っているような、良質な友達関係やライバル関係を巻き起こすことだと僕は捉えています。
すずかん:私の好きな言葉で「未来を予測する最良の方法は、自らその未来を作り出すことだ。」という言葉があります。これからの未来は君らが作るしかない。自分たちの感性を信じて、思っていることをまず自分たちの周りのジェネレーションに伝え合ってほしいと思います。
とにかく1回しかない青春をもっともっとエンジョイしたほうがいい。青春基地に来ると、異常に明るいみたいな。エンジョイしてて何が悪い、みたいなね。実は、私は高校時代のクラスメイト「エンジョイ鈴木」と呼ばれていて、同窓会に行けば今でも言われているんです。(笑)
みなさんも、遠慮無くエンジョイしてください。
すずかんさんにとっての「青春」とは。
すずかん:青春基地ってすごく良いネーミングだと思うから、この名前を大事にしてほしいです。「基地」っていうのは「BASE」ですから、ここに来たら、みんなが安心して集まれて、そこから何かが突撃していくアタックしていくような、そういう場所ですよね。それはもうメディアという形を超えるかもしれないけれど、もっと「青春」にこだわって、これだ!と思うことは全部やってほしい。
「青春」っていうのはもっと馬鹿になること。もっと溺愛することだと思うし、これって今しか出来ないんですよ。18歳〜22歳くらいのエンジョイ度っていうのは、「人生のエンジョイキャパシティ」を決めるみたいなところがあるから、今を思いっきりエンジョイすることです。
狂ってください。それが青春です。
「思いついたことで、できないことはない」そんな思いをカタチにするために
石黒:「青春基地」はみんなのものだと思っていて、中高生のみんなが、青春基地を自由に変化していってほしい。今ある姿から、どう変化していくのかが楽しみだし、それはみんな次第だと思います。
すずかん:それは、ちょっと優等生すぎる!(笑)
いろんな時代をつくってきた人というのは、大体むちゃくちゃで、少しおかしい。和己の最大の欠点は出来すぎること。もっと欠点があったほうがいいよ。あと迷惑はかけまくっていい。俺も迷惑をかけまくっているけど、その分お返しをしていくんだと思います。
今村:今の青春基地のメンバーは、とりあえず石黒和己の本気というか、嫌なやつ加減を早く引きずり出せないとダメですね。この人に「青春基地はみんなのものだよ。」って言わせないために、自分が何をすべきかを考えたほうが良い。
この人は正直に狂ってくるくらいに、「やれば出来る」ということを信じているんです。「思いついたことに、出来ないことはない。」と思っていて、それは僕にも、カタリバにも凄い勇気をくれた。高校生の皆さんはその勇気を、思いっきり使い倒してもらいたいと思います。
今村:ちなみに青春基地の編集部には、誰がなれるんですか?
石黒:「来るもの拒まず」なので、誰でもなれます。WebのABOUTのフォームに入力したらOKです。でもライターになれるか否かは、その子の「行動力」にかかってると思います。私たちは、来る者は拒まないけど、その子が企画を「記事」にできたらライターだと思います。
今村:面白いですね。編集部コミュニティみたいなものが、どう全国に広がるのか。どうインターネットを使いながらコミュニティ化していくのかが今後は問われる気がします。
青春基地企画カイギ、ワークショップを開催!
ローンチイベント後半では、青春基地での企画カイギを、会場のみなさんと行いました。それぞれの10つのテーブルごとに中高生を中心にして大量の企画を生み出しました。最後は全体へ向けて発表して発表。
企画は、「2020年のオリンピックに向けてスポーツをつくって、実際に体験!」、「青春基地の校歌をつくる」「ひたすら社長に会いに行く」、「さらに参考に商品開発にチャレンジするシリーズ」などなど。
会場で生まれた企画は、、、、まさかの現在進行中です。
乞うご期待ください!
イベントにお越し下さったみなさま、ありがとうございました!!
(Text:千葉雄登 / Edit:石黒和己)