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北陸新幹線・小浜−京都案に理解示す 与党検討委

 北陸新幹線敦賀以西ルートを議論する与党検討委員会が四日、東京・衆院第二議員会館であり、北陸経済連合会(金沢市)と関西経済連合会(大阪市)が意見を述べた。敦賀以西は複数のルートが議論されているが、双方とも希望は明言せず、東海道新幹線の代替機能確保の必要性を訴えるにとどめた。JR西日本が要望した小浜市と京都駅(京都市)を通るルート案には、一定の理解を示した。

 北経連の久和進会長は、小浜市と京都駅を通るルート案に関する委員からの質問に対し、「意義がある」と回答。開業時期は、建設距離が最も短い米原ルートと同程度になるよう要望し、具体的には「二〇三〇年ごろまで」とした。さらに中京圏へのアクセスが重要とし、特急「しらさぎ」の存続なども訴えた。

 関経連の辻卓史リニア・北陸新幹線担当委員長は会合後、報道陣に対し「京都は外せない」と述べた。災害時の代替機能の重要性から「東海道新幹線とは一部でも重複しないほうが良い」と強調。「結果としてJR案に近くなる」との見解を示した。関西空港への延伸は、新大阪を結節点にすることが前提としつつ、それにより開業が遅れてはならない、とした。

 会合は冒頭を除き非公開。終了後、委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)と事務局長の滝波宏文参院議員(福井選挙区)らが説明した。

 次回は二月中に開き、京都府と京都市の意見を聞く。調整がつけば関西広域連合からも呼び、関係者からの聞き取りを終える予定。

(山本洋児)

 

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