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偽名で対UR交渉参加 秘書、建設会社側に

甘利前経済再生相に現金を渡した建設会社(左上)とURがトラブルになった工事現場=千葉県白井市で2016年1月30日、本社ヘリから

 甘利明前経済再生担当相の現金授受問題にからみ、先月辞職した秘書の一人が昨年、偽名を使って千葉県白井市の建設会社の社員になりすまし、補償問題を巡り同社と争う都市再生機構(UR)との交渉に加わっていたことがわかった。URが2日までに国会内で野党議員に説明した。

 URによると昨年11月12日に建設会社の総務担当者と面談し、補償額を巡って話し合った。この時、総務担当者は甘利氏の秘書を「社員の佐藤」と偽名で紹介し、秘書は名刺を「切らしている」として出さなかった。UR側は建設会社の社員と認識していたが、後に甘利氏の秘書だと気付いたという。

 1日公表した甘利氏の秘書らとの面談内容などによると甘利氏側は昨年10月以降、建設会社への補償の上積みを求めるような働きかけを強化していた。URは11月12日の面談の詳細については交渉内容にかかわるとして公表していない。【林田七恵、本多健】

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