2015年度に大学を卒業した学生約56万4千人のうち、就職したのは72.6%にあたる約40万9千人。リーマンショック以来1番の好結果とはいえ、バブル時代並みに回復したとは到底いえません。
いまは「大卒=必ず就職できる」という時代でもありませんし、大卒だからといってよい仕事、高い給料の仕事に就けるわけでもありません。
しかしその一方、海外にはまったく学歴に関係なく就くことが可能な「稼げる」仕事もあるようです。
今回は英国紙『METRO』が発表した、学歴のいらない10種類の稼げる仕事をご紹介します。
■1:報道関係者(年収約536万円)30,998ポンド
多くのジャーナリストが学士やプロのジャーナリストの資格を持っていますが、それらはジャーナリストになるために必要な条件ではありません。
むしろ重要視されるのは、実務経験やスキル。英国で就職するならば、出身大学の名前よりも、報道関係のインターン経験など実務スキルの方がアピール材料になるでしょう。
■2:治安部隊(年収約607万円)35,144ポンド
トップレベルの警備隊ほど、大きなイベントで活躍する機会が増えます。大きな組織をまとめる力だけではなく、脅威情報データベースの把握など幅広い知識や経験が求められます。
■3:有害廃棄物の管理者(年収約634万円)36,684ポンド
国が発展するほど、ゴミや廃棄物廃棄の問題は避けて通れないことになります。先進国には必要不可欠な職業であり、仕事としての需要も高め。
しかし廃棄にあたっての潜在的な危険度が高いため、管理者レベルになると給料がとても高くなります。
■4:人事マネージャー(年収約668万円)38,677ポンド
人事も営業のように「何人採用しなければならない」という数字の世界ですが、キャリアアップしていけばかなり昇給が見込める仕事です。さらなるステップアップを目指すなら、人事管理学を専攻するのがよいでしょう。
■5:航空管制官(年収約709万円)41,011ポンド
航空管制官になるためには、専門の学校を出る必要があります。
少なくとも5ヶ月間は、12,000ポンド(約207万円)以下の給料で勉強しながら学ぶ必要がありますが、卒業できればすぐに給料がアップします。5ヶ月間を短いと考えるか長いと考えるかは、あなた次第です。
■6:原発労働者(年収約769万円)44,494ポンド
危険の伴う仕事であるため、高給となっています。東日本大震災の後、福島でも需要度の高い仕事ではありますが、その安全性については議論が尽きません。誇りと尊厳を持って働ける人にこそ、この仕事で高い給料をもらう価値がありそうです。
■7:海上石油プラットフォームの労働者(年収約852万円)49,278ポンド
機器のメンテナンス、リグ操作、掘削作業などの細かい仕事が得意で、長い勤務時間が苦にならない人には最適の仕事です。ときに危険を伴うので、対価としての給料が高くなっています。
■8:商品取引業者(年収約916万円)53,003ポンド
若さと勢いがある人にとっては、成功パターンの多い仕事です。自ら学び、調べて知見を広げることができる人に向いています。
ビジネスを始めるには事前登録しなければなりませんし、特殊な産業の場合は資格も必要になります。取り扱う商品によって必要な準備が異なるため、細かい下調べも必須です。
■9:鉄鉱業従事者(年収約972万円)56,260ポンド
海外勤務が多い仕事です。男性なら家族を残し、単身赴任となる場合もあるでしょう。遠く離れた海外でも、家族のために働けるという人にはオススメです。
ひとつの現場に数ヶ月かかる場合がほとんどなので、その度に勤務地が変わることは覚悟するべきでしょう。
■10:投資家/プライスレス
FXやNISAなど、メディア露出によって投資が身近になりつつありますが、専門の職業としてはハードルが高いのではないでしょうか。
しかし、これほど学歴を必要とせずとも稼ぐことのできる職業はないでしょう。入念な下調べはもちろん、ときには運を味方につけて一攫千金も夢ではありません。もちろん、リスクは伴いますが。
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学歴コンプレックスに陥っている人でも、大金を稼ぐ職業につけるチャンスは必ずあります。ひとたび社会に出れば、自分の身を守るのは学歴だけではないはずです。
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※Here are the 10 highest paying jobs for people without a degree-METRO