パリ同時テロの首謀者はＩＳの９０人とシリアから帰欧

2月5日 0時03分

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去年、パリで起きた同時テロ事件の首謀者の潜伏先を警察に通報したとする女性のインタビューが４日フランスで放送され、首謀者がシリアからおよそ９０人の戦闘員と共にヨーロッパに戻り、その多くがパリ周辺に潜伏していると語っていたことを明らかにしました。

１３０人が死亡した去年１１月のパリの同時テロ事件で首謀者とされるアブデルアミド・アバウード容疑者は、事件から５日後パリ近郊の潜伏先で警察と銃撃戦になり殺害されました。この銃撃戦の前日、アバウード容疑者の潜伏先を警察に通報したとする女性のインタビューが４日地元メディアで放送されました。
それによりますと、女性は、アバウード容疑者と行動を共にしていたいとこの友人で、テロ事件から２日後このいとこと会ったときにアバウード容疑者とも話をしたということです。その際、パリ近郊で、商業施設や警察署、保育園を標的にした新たなテロを企てていることを告げられたほか、アバウード容疑者は、シリアで過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートに加わっていた９０人の仲間と共に難民に紛れてヨーロッパに戻り、この多くがパリ周辺に潜伏しているとも話していたということです。
女性は、事件後の警察の対応について「安全のため名前を変え別の人間として暮らすよう言われたが、新しい証明書などが発行されず仕事に就くこともできない」と不満を示し、テロの捜査に協力した人の安全を守るよう訴えています。